先日、半襟付き半襦袢で浴衣を着てみました。
1.お揃いの反物
以前習っていた日舞の流派から浴衣の反物が届きました。
「お揃い浴衣」は流儀の弟子たちが稽古会やイベント時に着るもので定期的に作られます。
亡き師匠のあとを継ぐ息子さんが自分でデザインした自信作ということです。
私も分けて頂くことになりました。
①生地
一般的な木綿コーマ地の反物です。
②柄
花車をモチーフにした柄です。流舞(流派オリジナルの舞踊曲)清元新曲『華の寿』をイメージしたそうです。
③特徴
振袖に見られるような柄なので、ふつうのお揃い浴衣よりは華やかです。
白と茶の配色も珍しいです。
2.半襟と半襦袢
個性的な色と柄の浴衣には半襟を合わせてみようと思いました。
①麻の半襟
浴衣の茶色のイメージから、思いきってピンクの半襟を購入してみました。
②半襦袢
襟付きの半襦袢に縫い付けました。
これは若い時から着ている古い半襦袢(銀座ベニヤ製)ですが、一枚あるととても便利です。
袖は筒袖になっていて、袖口にレースが付いています。
浴衣に限らず、木綿やウールの単衣きものを着る時に、襦袢の袖丈を気にせず*使えます。
*いくらカジュアルな単衣といえども、襦袢の袖丈が合わずに振りが出てきてしまうのはおかしいものです。それならば筒袖の襦袢の方が私は良いと思います。木綿製なので涼しく、洗濯もできます。
袖口のレースがお洒落で涼しげ。きものが肌(腕)に付くのを防いでくれます。
類似の半襦袢は以下の通りです(Amazonのリンク)。
3.浴衣に必要なその他の下着
①あしべ織り肌着
私は通年あしべ織り肌着を着用しています。 (2014年8月3日の記事参照)
②ヘチマの補正下着
最近、この二枚使いが気に入っています。ヘチマパットがあることで衣類が肌に密着するのを防ぐのです。
浴衣は汗をかいても洗えますが、帯は洗えない場合が多いので、このような汗取り肌着やヘチマ補正下着はおすすめです。
(2015年4月25日・5月6日・8月8日に詳細あり)
③ステテコ
襟付き肌襦袢の下は裾よけでもよいですが、ステテコはさらっとして気持ちが良いです。
(2016年4月17日の記事)
④下着をつける順序
あしべ織肌着・ステテコ
↓
ヘチマ補正パットフロント用
↓
ヘチマ補正パットヒップ用
↓
襟付き半襦袢
となります。
4.着てみる
こんな感じ。近くへのお出かけなら大丈夫でしょう。
単色ながら、小紋の着物のような柄行きです。
若い人は半襟をもう少し出して、ピンクを強調してもよいかもしれませんね。
帯留はオランダのデルフト陶器ブローチです。(2016年7月17日の記事)
5.感想
お揃い浴衣を初めて着物風に着てみました。普段はできないピンクの半襟を付けたり大きな花車の柄を着ることができたのは、浴衣だからこそ! とても楽しかったです。
「半襟を付けて着る浴衣は少し高級なものがよい」と聞いたことがあります。(高級浴衣とは透け感のある紅梅織りや綿絽、肌触りがさらっとする縮みの浴衣などをさすようです)
たしかに目の詰まったコーマ地の浴衣は風を通さないので暑く感じますが、暑い時は何を着ても暑いもの。
決まりがない自由な浴衣だからこそ、自分が試したいお洒落をするべきだと思いました。