今日は着崩れない浴衣の着付けを考えます。
1.浴衣こそ補正が必要
毎年夏になると、私は娘に浴衣を着せています。ウエストがない子供の頃は感じなかったのですが、年頃になると普通に着せただけでは着崩れることがわかって来ました。
昨年は補正せずに娘が自分で着た為、出かける前にも関わらず、すでに帯が下がり気味です。帰宅した時は着崩れた感じがしました。娘も着心地が悪かったようです。
自由で気楽な浴衣ですが、お祭りや花火大会など暑い中を長時間着て歩くことも多いですね。
だからこそ、浴衣はきちんと補正をして楽に着こなせたらよいと思いました。
2.補正パッドを使ってみる
今年はこのヘチマ補正パッドを使ってみました。
(以前紹介したものです。4月25日の記事参照)
中はヘチマ、外側は麻というまさに夏向き素材です。これらの補正パッドをどのように着用したかを説明します。
①あしべ織肌着を着る
ブラジャーやキャミソールは付けずに、まずこの汗取り肌着を着ました。(2014年8月3日の記事参照)
②浴衣用スリップを着る
あしべ織肌着の上に重ねて着ます(重ねることでバスト付近も二重になり安心です)。このスリップは綿クレープ素材で身丈は115cmです。
同一製品ではありませんが、身丈や仕様がほぼ同じスリップはこちら
浴衣用スリップは一枚で裾よけの役目も果たすので便利です。最近はミニ丈のものもあるようですが、こちらの長いタイプの方がよいと思います。
ここまでは昨年と同じです。
③ウエスト用パッドを前からあてる。
バストの上からあてます。バストを押さえつつウエストのくびれをカバーします。また、このパッドをあてることで、浴衣の衿元を止めるコーリンベルトが使えます。(パッドがないと、ベルトの留め具が帯に押さえられて当たり、痛くなることがあるのです)
③ヒップ用パッドを後ろからつける。
脇部分がしっかりガードされているのがわかります。パッドをあてると、腰ひもの締め付け感がなくなって着物や浴衣を楽に着ることができます。
補正にタオルを使用することもありますが、タオルは体にフィットするので熱がこもってしまいます。ヘチマと麻は感触は硬いですが、体に密着せず放熱性が高いので使用感は良いです。
そして汗から帯を守る役目も果たします。(浴衣は水洗いできますが、帯は洗えないものも多いです)
④いつものように浴衣を着て帯を締める
あとはいつも通りに浴衣を着て終了です。
3.効果をみる
昨年との違いを見てみましょう。
写真ではあまり大きな違いはないように見えますが、最大の違いは今年は全く着崩れなかったことです。昨年の帰宅時には帯が写真より下がっていましたが、今年は全く下がっていませんでした。
4.感想
娘に感想を聞いてみました。
- はじめは前と後ろからパッドを巻かれてびっくりしたが、帯をきつく締めても全然苦しくなく、一日楽だった
- 補正をした方が浴衣や帯の密着感がなく、涼しく感じた
- 着崩れの心配がなくて動きやすかった
この日は花火大会で遠出してかなり歩いたようですが、浴衣に関しては満足そうに帰宅しました(歩き過ぎて鼻緒擦れができたようですが……)。
きものよりも活動的になる浴衣での外出には補正は欠かせないことを実感しました。
5.母娘で浴衣
この日は私も浴衣を着ました。娘とは別行動、友人との食事会なので着物風に着てみました。麻の衿付半襦袢を着て、足袋を履きました。
今日ご紹介した浴衣については次回取り上げたいと思います。