お気に入りのブローチを簡単に帯留めとして使えたらいいですよね。
今日は「さくら桟敷」から発売されている、ブローチを帯留にできる新アイテムをご紹介します。
また、「きものを着たい式」の留め方との比較もしてみます。
1.「ワンタッチ帯留パーツ」とは
①軽いプラスチック製
ブローチを帯留めとして装着できるプラスチック製の留め具で、帯に帯締めを結んでから付けることができます。
△「ワンタッチ帯留パーツ」(製造販売:さくら桟敷* 株式会社円夢)
特許出願中だそうです。
税込495円でした。
*さくら桟敷(さじき)…京都嵐山に本店がある和装店で、東京は銀座5丁目と歌舞伎座店、歌舞伎座地下2階 木挽町広場店があります。
透明で軽いものです。
②たて針のブローチにも対応
ブローチの針を留め具の穴に差し込んで取り付けますが、よこ針のブローチだけでなく、たて針のブローチも付けることができます。
③その他の特徴
- 帯留め用の細い三分紐だけでなく、ふつうの太さの帯締めに付けることができる
- 価格が比較的安いので、ブローチごとに複数用意することも可能
2.「ワンタッチ帯留パーツ」の装着方法
さくら桟敷で購入したブローチ(よこ針)で試してみます。
①留め具にブローチを付ける
「ワンタッチ帯留パーツ」の穴とミゾに横からブローチの針を通し、ブローチを帯留パーツにしっかり固定します。
②結んである帯締めに付ける
帯締めの上から留め具の裏側(長い方)を差し入れ、
ぐっと差し込みます。
留め具の表と裏をカチッと合わせます。
③出来上がり
横から見た様子
正面から
近くから
上から
3.他のブローチで試す
①よこ針
同じくさくら桟敷で購入したブローチ(よこ針)です。
隙間から留め具が見えますが、色とデザインのせいかそれほど違和感はありません。
②斜めの針
タテで針が斜めについているものです。
たて針用のミゾに通してからつけます。
留め具が見えてしまっています。
③たて針で隙間のあるもの
留め具の存在が気になります。
これは直接つけたほうが良さそうです。
④「ワンタッチ帯留パーツ」の感想
〈良いと思った点〉
- 着付けの最後に帯締めに取り付けられる
- 一般的な帯留めのように、紐を前で結んであとから帯留めごと回す必要がないので、帯地や紐を傷めない
- 留め具への取り付けが簡単
〈気になった点〉
- ブローチが少し浮く感じになる
- 留め具が見えやすい
- 2cm以下の短い針のブローチには使えない
4.きものを着たい式(ゴム使用)とワンタッチ帯留めパーツの比較
当ブログで何回かご紹介しているヘアゴムを使う方法と比較してみました。
便宜上、「きものを着たい式」と名付けます。
七宝焼のブローチをヘアゴムで普通幅の帯締めにつけています。
ヘアゴムの使用方法はこちらです。
↓
ブローチの装着方法はこちらです。
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①装着法の比較
「きものを着たい式」は、前もって紐にゴムをつけ、そのゴムにブローチを通しておくものです。
ゴムにブローチの針を通して
ブローチを固定します。
ブローチを付けるのは帯締めを結んでからでも可能ですが、細かい作業なので私は事前にやっています。
紐を前で結んだあとに後ろからブローチを紐ごと移動させることになるので、帯を傷つけないよう注意が必要です。
その点、「帯留めパーツ」は紐を結び、結び目を後ろに回してから最後に取り付けられるところが大変便利です。
②出来上がりの違い
きものを着たい式
「きものを着たい式」は密着しているのでゴムは目立ちません。
ここでは分かりやすいように黒ゴムを使用していますが、透明ゴムだとさらに目立たなくなります。
帯留めパーツ
「帯留めパーツ」は上からのぞくと見えます。
③応用に関して
「帯留めパーツ」は針が短いブローチには使えませんが、「きものを着たい式」のゴムはサイズを選びません。
絽刺しのミニブローチを帯留めにしています。
針が1.7cmの小さいブローチです。
また、針のないボタンを帯留めにすることも可能です。
チェコガラスのボタンを帯留めにしています。
こちらで紹介しています。
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今日はさくら桟敷の「ワンタッチ帯留パーツ」を紹介しました。
ブローチの大きさや形によって不向きなものもありますが、付け方が簡単なのでハロウィンやクリスマスなど、これからのカジュアルシーンでは活躍しそうです。