今日は「耳より」ではありませんが、ちょっとした対策と工夫を3つご紹介します。
1.ミニ保冷剤の利用
夏の外出で私が暑さを感じるのは、歩いて目的地に着いた瞬間です。例えば歩いて駅まで行き、ホームで電車を待つ間は歩いている時より暑く感じます。そこで取り出すのがこれです。
ハンカチではなく、ミニ保冷剤をハンカチで包んだものです。
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首の後ろや耳の下、おでこに当てるとスーッとして汗が引く感じです。人からはハンカチとしか見えません。タオルだと冷たさが伝わらないので薄いハンカチがおすすめです。
猛暑日にはさらにもう1つ、キッチンペーパーで包んだものを身八つ口から脇(バッグを持っている側)に入れて挟みます。この2個同時使用はかなり効果的です。
2.急な雨には巻きスカート!?
夏、天気予報で雨の心配がない日でも、私が必ず持って出るのは雨用裾カバー「雨コート巻スカート」です。
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透明なビニールの巻きスカートで、二部式雨コートの下だけのようなものです。
購入当時は付属のビニール製の携帯袋に入れていましたが、古くなった為今は布袋に入れています。
使い方
②裾のラインに気をつけながら巻く
(背の高い人は帯が見える位置になりますね)
私の場合帯が全て隠れてしまいます。
ご覧のように、「きものにビニールを巻いただけ??」状態で少し変な感じがしますが、薄い色の着物だと違和感は少なくなります。とにかく、雨が降ったら最も警戒すべきは泥はねです。雨宿りをしても、雨上がりの地面は要注意です。
着物に泥はねがついた場合、自分で取るのは困難なので専門店に任せるほうが良いといわれています。ですから私は、着物の泥はね汚れを回避する為なら多少不恰好でも良しとして、不意の雨用に「雨コート巻きスカート」を使っています。
着脱が楽なので、電車などに乗る時は脱いでしまいます。
薄くたたんだポリ袋をいつも持っていれば、脱いだあとの濡れた巻きスカートを入れることができますね。
私の場合、はじめから雨が予想される時は、夏用紗の雨コートを持参します。(→雨コート6月6日記事)
雨の予報がない時は、巻きスカートのほうが小さくて軽い*ので常に携帯できます。
*「雨コート巻きスカート」は袋込みで210gです。
ところで明治、大正生まれの女性(私の祖母世代)は、雨に降られた時、着物を守る為に迷わず裾をはしょっていました。長襦袢の裾を見せて歩くことは自然だったのかもしれません。
現代ではちょっと勇気が必要ですね。
3.ブローチを帯留めとして使う時の工夫
ブローチを帯留めにする為には専用の金具があります。
しかし、サイズが合わないこともあります。そんな時はこの方法を試してみて下さい。以前ご紹介した髪用のミニゴム→(7月11日の記事)を使います。
やり方
大きめの丸いブローチだと上手く留まるようです。帯締めの3ヵ所にゴムを巻きます。
ブローチの針を通します。
裏側はこのようになっています。
正面から
横から
上から
陶器のブローチでもやってみます。
丸いブローチは安定性があります。
紐を太めにするとより安定します。
やはりゴムは3ヵ所がよいようです。
昔流行した七宝焼のブローチです。
このように、あまり使わないブローチを帯留めとして有効活用できます。
ただし、次の点に注意して下さい。
- 丸い形以外だとブローチが下を向いてしまい、安定しないことがあります
- 隙間のあるデザインはゴムが見えてしまいます
- 帯締め+ブローチを帯の上で移動させる時は、ブローチのピンで帯を傷つけないように
- 着用中に何らかの衝撃で、ブローチのピンが外れてしまうことも考えられるので、いつもより気をつけて行動しましょう
細い帯締めを使うようになる夏は、帯留めを気軽に楽しめる季節でもあります。
みなさんもブローチで帯を華やかにしておしゃれを楽しみましょう!