今日は宝尽くし文様のきものと、文様に合わせた帯飾りをご紹介します。
1.宝尽くしの小紋
前回ご紹介した「草乃しずか展」に着て行ったきものは、ちりめん地に宝尽くし文様の小紋でした。
①宝尽くし文様とは
吉祥文様のひとつで、宝を散りばめた文様です。
この着物を例に見てみると…
などがありました。
②宝物以外の模様の効果
この着物には、宝物以外の柄もあります。
鳳凰、蝶、菊、牡丹、藤、桐、梅、桜、葵、椿など、よく見ると多くの図柄で埋め尽くされています。
ちなみに私はこの黒っぽい菊の花が好きです。
宝尽くし文様は季節を問わない吉祥文様ですが、「おめでたい」から、お正月の柄というイメージもあります。
そのイメージを打ち消すように、さまざまな季節の花などが宝物の隙間を埋めており、秋から春までの長い期間着られるきものになっているようです。
2.打ち出の小槌の帯飾り
①絞りの帯で
この日は絞りの無地の帯を締めました。
薄い黄色です。
宝尽くしの打ち出の小槌(矢印)に合わせて……
メノウの打ち出の小槌の根付をつけることにしました。
付けたところ、帯が黄色で、ほかの小物が朱色。何だか単調です。そこで飾りをプラスすることにしました。
②帯飾りに長さと色をプラス
飾り結びの紐を思いつきました。
韓国土産のペンケースに付いていたものです。
根付本体ではなく、根付紐に付けました。
長さと色がプラスされて…
少し落ち着いた感じになりました。
3.蝶の帯飾り
①蝶の紐飾り
蝶の飾りです。
以前は帯留として使用しましたが(2015.7.4の記事参照)、今回は帯飾りにします。
軽い飾りはどこかにいってしまいそうなので、長め(11cm)の帯飾りプレート(2017.11.12の記事参照)に付けました。
②蝶の文様の織帯に
きものの中にいる蝶(矢印)に合わせて
四日後、同じきものに白地の織の帯を締めて能鑑賞に行きました。
織の帯を合わせると少しあらたまった感じになります。
帯飾りをきものの柄に合わせていることは、あくまでも自己満足ですが…
小さな飾りでも、白地の帯では意外と存在感があるように思われました。
小さな飾りで少しの(自己)満足…それでも気分が変わり楽しいものです♪
帯飾りについて、きもの友達との会話も弾みます。