きものはクリスマスとあまり縁がありませんが、たまにはクリスマスらしさを演出してみたいと思い、ブローチの活用を考えてみました。
1.クリスマスと着物
きものの場合、師走にふさわしい装いというのはあまり無いようです。
雪をモチーフにしたもの(雪輪文、雪華文)や、冬木立の柄などがありますが、いずれも控えめな印象です。
そして華やかな新春とは対照的な、濃い色の紬や縮緬を選ぶ人が多いような気がします。
このように暮れの装いは地味なイメージですが、クリスマスのイベントやコンサートなどに出かける時は、少しは季節感を出したくなります。
そんな時、取り入れやすいのはブローチです。
2.クリスマスツリーのブローチ
ありふれたデザインではありますが、やはり一番わかりやすいブローチの形はツリーですね。
今まで使用していたものの他に、今回2種類購入してみました。
①多色のツリーブローチ
これは今まで使用していたブローチです。
セーターなどに付けると目立ちますが、柄のある帯にのせると控えめな印象になります。
(クリスマスのコンサートに着用しました)
②深みのあるグリーンのブローチ
ギフトボックスと共に届きました。
箱の中には小さな袋も入っています。
ラインストーンの予備2個付きです。
落ち着いた緑色がきものに合いそうです。
タテにピンが付いているので、簡単に帯締に留められます。
ふつうの幅と厚みの帯締なら無理なくピンを留められます。
裏側はこのようになります。
③合わせやすい透明ラインストーンのブローチ
こちらも同じようにギフトボックス付きでした。
かなりキラキラして厚みもあります。
ピンはやや斜めに付いていますが、装着するのに問題はないようです。
帯締にのせると少しキラキラが落ち着きました。
3.着用してみる
①多色のツリーブローチ
イカット風紬の帯に合わせました。
近くに寄ればツリーだとわかります。
②グリーンのツリーブローチ
ツリーの形がはっきりしているので良くわかります。
色に深みがあるので帯にも馴染んでいるようです。
あまり厚みがないので帯に密着しています。
③透明なキラキラブローチ
①と同じ帯ですが、キラキラツリーがよく目立っています。
紬のカジュアルな帯だから、光りすぎるツリーでも遊び感覚で受け入れられそうです。きものが黒っぽい紬だと夜のイルミネーションになって、面白いかもしれませんね。
厚みがあるので横から見るとふっくらした印象です。
お太鼓の鹿はトナカイに見立てます。
(この帯については2017.1.1の記事で取り上げました)
きものは白の綿薩摩です。(2014.11.1の記事で綿薩摩を取り上げています)
4.装着方法…<最後に付けて!>
今日ご紹介したようなブローチを装着する場合は、帯締を結んだあとに付けるようにすると良いでしょう。
今日はブローチ一つを付けてクリスマス気分を味わう方法をご紹介しました。
クリスマスらしい柄のきものや帯がなくても、また無理に赤と緑のコーディネートをしなくても、ささやかに楽しむことができそうです。
皆さんも素敵なクリスマスをお過ごしください。