前回に引き続き綿薩摩のご紹介です。
今回は白い綿薩摩です。
以前母にすすめられて着た袷の白薩摩。
久しぶりに着てみました。
白といってもブルーグレーの亀甲絣が入っているため、全体はグレーがかっています。
柄は松に山と雲。
松が目立つ為か、綿素材らしからぬ格調を漂わせています。
1.裂織の帯とあわせる
*裂織……さきおり。布を細かく裂いて糸と一緒に再度織り上げる織物。
もともとは古くなった布を再生利用する為の織り方。
多色といっても経年の為、全体的に落ち着いた色合いになっているようです。
織り上がった時はもっと華やかで、一つ一つの色も立っていたことでしょう。
根付けは保護色みたいですが、堆朱の金魚(熱帯魚?)
草履は黒に花柄の台。若い頃履いていた物ですが、
共の皮製の鼻緒が傷んだ為、黒い麻に替えました。
カジュアルな薄い色のきものを着た時は、濃い色の草履で全体を締めるのが私は好きです。
2.大島紬とのツーショット
この日、偶然友人が大島紬を着ていたので、
ふるさとが同じ*綿と絹のきもののツーショットです。
*綿薩摩を研究し、今日の様に作り上げた永江明夫氏は奄美大島の生まれ(大正4年)で、祖父は大島紬の締機(しめばた)の発明者ということです。
友人は大島紬に博多の帯を合わせていました。
大島紬は着やすくて博多帯も締めやすいので、
着る物に悩んだ時や時間がない時に助けてくれる最強のコンビとのことでした。
確かに、とても自然に着こなしているところが素敵です。
ではまた