前回は北品川の丸屋履物店を取り上げました。
今日は丸屋さんで鼻緒をすげ替えてもらった草履や下駄のご紹介です。
蘇った履物たち1:1970年代前半の革の鼻緒
母が夏によく履いていた牛革メッシュ。今度は私が愛用します。
6月に単衣のきものに合わせました。
昭和40年代に流行ったビーズの草履。ビーズは少しざらざらしていますが、それがひんやり感じるので夏向きの草履です。脱ぐと可愛いので娘に履かせるつもりです。
この台は派手でもう履けないと思っていましたが、鼻緒を渋めにしたらまだ大丈夫そうです。
大島に合わせました。(27年7月18日の記事)
蘇った履物たち2:1980年頃のもの①
鼻緒も渋めですが、夏の普段履きにしようと思います。
越後上布のきものに合わせました。(26年8月9日の記事)
このシンプルな鼻緒は罠(わな)*という素材です。
*罠(わな)…わな天ともいうそうです。ループ状に生地が織り込まれています。この織り目(毛)を切ると「本天」(ビロード)になります。
鎌倉彫り右近(うこん)下駄は、藍染のきものに合わせたくなります。(27年8月15日の記事)
元の鼻緒にも赤が入っていたので、前つぼが赤い鼻緒を選びました。
赤系の紬や茜絞りのきものには、足元で派手さを押さえるつもりで合わせています。(26年10月4日の記事)
蘇った履物たち3:1980年頃のもの②
革の鼻緒よりもやさしい雰囲気になりました。
辻が花の訪問着に合わせました。(27年1月31日の記事)
台と同系色の鼻緒にしました。草履の「巻き」(横から見える所)の部分は花柄ですが、派手すぎる時は内側にして見えないようにします。
紫の訪問着に合わせました。
この鼻緒は麻です。素材的には夏向きですが、軽い感じの黒の鼻緒を探したらこれになりました。
若い頃の一番のお気に入り草履でした。
今度はカジュアルに使用するつもりで、きものは綿薩摩(めんさつま)に合わせました。
履くのをやめてから10年ぶりの復活です♪(26年11月1日の記事)
次週に続く……