今日はちょっと便利な羽織紐をご紹介します。
1.羽織紐の問題点
羽織紐を使用していて、時々困るのが次の2点です。
①着用中に紐が緩んだりほどけそうになる
②色合わせが難しい
①着用中に緩む点について
特にこの長い紐の場合、蝶結びにしているといつの間にか解けそうになっている事があります。普通の堅結びタイプのものでも、帯締と違って先を固定していないので、緩むことがあります。
②色合わせについて
昔のように常に羽織を着る習慣があったころはそれほど気にしなかったと思いますが、今はいざ、羽織を着よう!となると、帯、帯揚、帯締の色、そしてもちろん羽織の色との取り合わせを気にしてしまいます。
少し面倒に感じることもあり、そのたびにどんなものにも合う羽織紐があればいいのに…と思います。
2.磁石の羽織紐
着用中に緩む点を解決するには、磁石の羽織紐はどうでしょうか?
①無難な色を注文
10色の中から無難な薄いピンク系を選びました。プレゼントにもぴったりの箱入りで届きました。(楽天市場とAmazonの両方で販売されていますが、今回は楽天市場から購入しました。)
京都翠嵐工房 ラクト玉マグネット羽織紐
・楽天市場
・Amazon
箱から出すと…
注意書きがありました。結構強い磁石のようです。
ラクト玉(プラスチック製)に正絹の紐です。
磁石部分です。
こんな風に、磁石の力でくっつきます。
②羽織に付けてみる
重さのある絞りの羽織に付けてみました。
帯は昔の引き抜き帯をリメイクした物です。(2015.4.19と5.2の記事参照)
脱ぐ時は玉を引っ張って外しますが、着用中に外れる心配はなさそうです。
紐は正絹なので、帯締ともしっくり合うようです。
3.無色の羽織紐
色合わせが難しいとき、あるいは面倒なときに、こんな羽織紐はどうでしょうか。
①天然石 水晶の羽織紐
水晶とアメジストです。
ほとんどが透明です。
ブレスレット兼用と説明されていました。
Amazonから800円で購入しました。
②羽織に付けてみる
小紋のきものに羽織を合わせてみようと思います。
羽織なしだと、帯と太めの帯締がポイントになっています。
羽織を着ても、紐は目立たず帯締に添う感じです。
羽織紐が帯と馴染んでいて、帯締がポイントであることは変わりません。
③以前との比較
以前はこのような羽織紐で着ていました。さきほどもご紹介しましたが、ややほどけやすい羽織紐です。
左…羽織紐をきものと帯揚の色に合わせていますが、白っぽく見えるせいか浮いた感じです。
右…羽織紐が控えめで全体が落ち着きます
アメジストの羽織紐はそれだけ手にとると少し安っぽいのですが、何にでも吸収されるようで、使い勝手が良さそうです。
昔ながらの羽織紐も良いですが、今日ご紹介したような現代の羽織紐もなかなか魅力的だと思いました。