今日は昭和時代に流行したレースのショールを取り上げます。
羽織紐とストール留めで新しい装いをしてみました。
1.ショールいろいろ
①シルクレースのショール
昭和中期頃流行していたモチーフつなぎのレースのショールです。
ウールのような暖かさはないものの、しっとりと重さもあるので、春先の肌寒い日にふさわしいショールでした。
私は当時、よそゆきの着物に合わせていました。
②シルクのリボンレースのショール
これはシルクリボンのショールで、①よりも厚手で伸縮性があり、見た目よりも暖かいものです。
華やかなので、私は振袖着用時にも使用していました。
今は娘が使っています。
③ウールレースのショール
ウールのストール兼マフラーです。
和装用ではなく英国製のニットです。ふわっと軽く、小さく畳めるので便利です。
2.ショールを留めるもの
ここでは、昭和時代には使っていなかったショール留めをご紹介します。
ショールは手で抑えないとずれてしまうので、片手がふさがり不便です。
ブローチを使ったこともありましたが、取り外しに手間がかかるので諦めていました。
今回ショール留めを使用することで、つるっと肩から落ちそうになっていたシルクのショールも気楽に使えるようになりました。
①ストール留め
メール便で注文後2日で届きました。
プレゼント仕様になっていました。
商品説明では、
「ショールクリップ /ストールクリップ /帽子クリップ / ナプキンクリップ」
となっていました。
いろいろな使い方があるようです。
□ 寸法:約16cm
□ 素材:淡水パール、真ちゅうシェルパーツ、水晶玉、真ちゅうチェーン、メタル金具
②マグネット式の羽織紐
以前ご紹介したマグネットの羽織紐です。
紐をほどいたり外したりしなくて済むのでとても便利です。
これをレースのショールに付けて使用します。
レースの糸をまとめるようにしてカニカンを留めます。
リボンレースでも同じように留めることができます。
リボンレースのショールだと、こんな感じになります。
黒のロングドレスに羽織っても良さそうです。
「京都翠嵐工房 ラクト玉マグネット羽織紐」
こちらで紹介しています。
↓
3.シルクレースのショール 着用例
①訪問着に
少しあらたまった装いに使用しました。
羽織紐の位置はどこでも良いのですが、上に付けたほうが肩をしっかり覆うことができます。
大判ストールのように帯をカバーすることはできませんが、顔周りがレースで華やかになります。
②紬のきものに
泥染め大島紬に合わせました。(外で撮影したものと若干色味が異なっていますが、同じストールです。)
昭和時代にはしなかった組み合わせですが、今ではレトロな雰囲気でまとまった感じです。
本来の羽織紐の位置で留めてみました。
短めのショールなので、カジュアルな紬でも違和感はないと思いました。
しまい込んでおかずに、どんどん使おうと思いました。
4.ウールレースのショール 着用例
①小紋の着物に
小紋のきものにウールレースのショールを合わせてみました。
フリンジ付きは普段ぽいですが、白だと少しおしゃれな感じになります。
ウールだと背中全体を覆うことができ、暖かいです。
②ストール留めを使って紬のきものに
いつもは洋服でマフラーとして使っている黒のストールを肩に羽織ってみました。
ストール留めを使いました。
地味なショールに使うと、ストール留めはワンポイントのアクセサリーです。
このストール留めは、もちろん普通のショールでも使用できます。