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更紗のきもので高円宮コレクションへ ~続・帯飾り「根付」を考える その4(完)~

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先日、赤系更紗のきものを着て東京国立博物館の「根付・高円宮コレクション」を鑑賞しました。

本日は高円宮コレクションのかわいらしい根付と、当日着ていった更紗の紬、そして根付の魅力についてご紹介します。

「続・帯飾り「根付」を考える」シリーズ一覧

  1. 着物の根付け、お気に入りを素材別に一挙公開!
  2. 根付の着用例、コーディネート
  3. 根付の歴史と高円宮コレクション
  4. 【今回】更紗のきもので高円宮コレクションへ

1.高円宮コレクションを見る

①東京国立博物館

現代根付と古根付の蒐集家として世界的にも知られている故高円宮憲仁親王殿下と久子殿下ですが、両殿下のご遺志によってコレクションの一部は東京国立博物館に寄贈されました。

そして2011年11月、東京国立博物館に「高円宮コレクション室」が設けられ、現代根付を中心とするコレクションの一部が展示されています。

年4回の展示替えで、常時50点の作品を見ることが出来ます。

秋晴れに恵まれた10月2日、「高円宮コレクション室」を訪ねました。

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△東京国立博物館

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「高円宮コレクション室」は本館二階にあります。

展示室となっているのは、昔、貴賓室として使われていた場所だそうです。ほかの展示室とは違った雰囲気で鑑賞でき、気分も落ち着きます。

②展示作品紹介

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このように透明な台の上に根付が一つずつ置かれています。

 

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片面25点、両面で根付50点が展示されています。

ケースは、帝室博物館時代に使われていた歴史的展示ケースに照明等の改良を加えたものだそうです。

広い展示ではありませんが、根付一つ一つの芸術性が濃いのでかなり見応えがあり、時が経つのを忘れて鑑賞しました。

 

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△羽衣 岸一舟作 1988年

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△蛸 宮澤宝泉作 1996年

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△孵化するヤモリ スーザン・レイト作 1997年

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△ペンギン 寄金佐和子作 1995年

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△毛づくろい 高木喜峰作 1995年

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△人鳥 平賀胤寿作 1997年

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△好物 東声方作 1991年

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△うたたね 鈴木玉昇作 1973年

今回鑑賞した50点の根付のうち、10点は海外の作家によるものでした。また会場でも、海外の人が熱心に見ていたのが印象的でした。

一つ一つ作品を見ていると、根付はただの小さい置物ではなく、工夫と遊び心に満ちた楽しいアートであることがわかります。

趣向が凝らされたタイトルにも感心しました。作者のメッセージを受け取れる気がします。

 

2.更紗の紬を着て

①10月の単衣

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本サイトで何度も登場している更紗のきものを今回も着用しました。気温の高い10月初旬の外出には必ず着たくなるものです。

カジュアルな外出の場合、私は10月半ば頃まで単衣を着ることが多いです。

②気になる赤

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20代からすでに30年以上着ている着物ですが、ごちゃごちゃと柄があるわりに、なぜか飽きる事がありません。

 

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顔に近い胸周りにある赤が今は気になるところです。帯はやや光沢のある無地のひとえ織り帯です。

ここ数年は「もうこれが最後かしら」と思いつつも、毎年着ています。着てしまえば誰も文句は言わないので(?)着心地を楽しんでいます。

同世代が集うクラス会などには向きませんが、芝居や美術館など、人が大勢集まる場所なら浮く心配はなく、派手になったきものも大丈夫!

着ていて楽しさを感じなくなるまで、もう少し着用するつもりです。

 

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この日は白檀の根付を使用し、多色使いの帯締めを合わせました。

③コレクション室にて

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自然光と違い博物館の照明は落ち着いているので、きものの赤より茶色が際立って実際より渋く映ります。

 

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静かな部屋でゆっくり鑑賞できました。

 

3.根付の魅力は<自由>

今回は鑑賞の対象としての根付を見てきましたが、やはり私達には、きもので楽しむミニ根付が身近な存在です。

根付は礼装の場とお茶席では付けられませんが、それ以外でしたら、どんな装いでも使用できます。

左に付ける場合が多いですが、夏の扇を左に挿すときや、帯の柄の位置によっては右につけても大丈夫です。

カジュアルなお洒落ですので、材質の良し悪しや価格の高低は関係なく、好きなものを付ければよいのです。

また、きものの装いでは「動くと揺れるもの」はほとんどないですよね。(子供や若い女性の髪飾りくらいでしょうか)

根付は揺れることで人の目を引き、柔らかな印象を与えます。

そして根付に気付いてくれた人との会話も弾みます。

根付は小さいけれど、なかなか魅力的なものだと思いませんか?

長い期間、根付とお付き合い頂きありがとうございました。

 

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