今年も汗ばむ陽気になりました。毎年暑い季節の下着や補正グッズをご紹介していますが、今日はそのまとめと追記です。
1.あしべ織汗取
このブログでは何度も登場している「あしべ織り」です。私が愛用しているイチオシの肌着です。
これは着物用下着の一種なのですが、胸と胴の部分に灯芯(畳の原料であるイグサ)が織り込まれており、着心地も良く、汗取りとしてかなり優秀です。
また、夏場だけではなく、補正用下着として一年中着られることが特徴です。(私も通年着用しています)
30数年前に改良され、その頃から脇パッドが付いています。
値段は少し高めですが、
- 補整下着として一年中使えること
- 着心地が良く、効果が高いこと
- 丈夫で長く使用できること
から、汗対策としてはまずこれがオススメです。
春の結婚式で黒留袖を着用した友人も、たくさん汗をかいたのに不快な感じがなく、襦袢やきものにも影響が無かったと喜んでいました。
→ あしべ織 汗取下着 脇パッド付き 着物用 日本製(Amazon.co.jp)
2.ヘチマ補正パッド
①補正と汗対策
これも私が通年使用しているお気に入りのものです。
シンプルな作りですが、軽くて程よいハリがあるので、補正用としてタオルを巻くより快適です。クッション部分がヘチマ、生地は麻、紐は木綿と、100%天然素材です。
長襦袢をコーリンベルトで留めても、クリップがあたらず痛くありません。
私は冬でも肌着の上に必ず着用しています。
②浴衣を快適に着る
娘が浴衣を着る時にも使用しました。(2015.8.8の記事参照)
補正だけでなく、帯を汗から守ります。
浴衣は簡単に洗えますが、ポリエステルのものは別として天然素材の帯は洗えないことが多いからです。
絹の帯で浴衣を快適に着ることが出来たようです。
③気に入っていたヒップパッド
以前はフロント用と同じ素材でヒップ用もありました。
これは薄くてやや硬さが気になったのですが、使用してみると軽さと通気性の良さから、私は夏に手放せなくなりました。(薄いので麻のタオルで厚みを足して使っています)
ヘチマと麻は感触は硬いですが、きものや帯が体に密着せず、放熱性が高いので快適なのです。
製造中止と後継製品
ところが最近ネットで検索してもみつからないため、製造メーカーのアンドウ株式会社に問い合せたところ…
残念なことに製造は終了したとのことでした。
アンドウを親会社とするネット販売店「京都キモノカフェ」の担当者によると、ヒップ用の在庫はすでに無く、フロント用も新しいタイプのものに移行しているそうです。
→ 着物着付けウエストパッド/ヒップパッドの2点セット(rakuten.co.jp)
新製品の生地は綿100%。中綿にポリエステルを使用しており、ウエスト周りを重点的に補正するセットとして販売されているそうです。
既存の「フロント用」は在庫限りで残り270枚
一昨年から製造されなくなったフロント用のパッドですが、一部ではまだ販売されていました。
→ 涼感補正パット(フロント用)(rakuten.co.jp)
天然素材100%のものが作られなくなるのは残念ですね。
早速私も予備用に購入しました。
3.ワッフル生地のヘチマ補正パッド(ヒップ用)
ヒップ用のヘチマ補正パッドは他にもあります。
①ワッフル生地
100%ワッフル生地の補正パッドです。こちらはまだ製造されているようです。
柔らかい生地で使い心地が良く、汗も良く吸収します。
2で紹介したものより生地が厚いので、私は盛夏以外に使用しています。(2015.5.6の記事参照)
②組み合わせて使用
人によって必要な補正は違うので一概には言えませんが、前と後ろでこのように補正することで、きものを汗から守り、紐などが体に食い込まないように、また着崩れないようにしてくれます。
4.ヘチマの帯板
帯板もヘチマにすると軽くて心地良いです。
井登美株式会社のヘチマの前板です。
外側は木綿です
ベルト付きです
この帯板の良い点は
① 通気性が良い
② 軽い
③ あたりがソフトで楽
④ 帯がすべらない
⑤ 一年中使用できる
というところ
短所は普通の前板より柔らかいことです。(2016.3.5の記事参照)
5.ヘチマの帯枕
背中に付くのですから、夏は軽くて通気性の良いものが楽です。
ガーゼ付きです
ただし、ヘチマが手に入れば自作は可能です。
ヘチマをつぶしてガーゼで包んだもの。形が少しいびつですが、夏のカジュアルきものならこれで充分なので愛用しています。
6.麻のボデイタオル
補正用のタオルを麻に替えるだけでも涼しいです。
→ マーナ 麻タオル(Amazon.co.jp)
※ お風呂用タオルとしての評価は低いようですが、補正用タオルとしてはオススメです
四つ折りにして
2のヘチマパッドフロント用にはさみました。腰パッドの代わりになりそうです。
実際使うときは、軽く糸で留めておいたほうが着用しやすいと思います。
補正は個人差が大きいですが、夏の暑さは誰でも辛いものですね。
自分なりの工夫で初夏~夏のきものを楽しみましょう♪