今日は暑い季節のお宮参りとお食い初めを取り上げます。
お宮参りは生後約30日、お食い初めは100~120日に行う行事です。今日は暑い季節の赤ちゃんのお祝いごとについて考えます。
1.暑い季節のお宮参りは?
①暑い季節はやらない
最近の状況はよく知りませんが、以前は暑い時期(7~8月)と寒い時期(12~2月)のお宮参りは避けて、陽気がよくなってから行うのが一般的でした。
お宮参りは生後1ヶ月にやる!と決めずに、赤ちゃんとママの体調を考えながら決めるのが良いと思います。
むしろ生後3~4ヶ月になると首もすわりはじめ眠ってばかりではないので、写真が楽に撮れるようになります。
②夏に行う場合
それでも夏に行うときは……
●風通しのよい素材の服を着せ、産着は撮影のときだけ掛ける
産着(祝い着)は袷仕立てで、さらに長襦袢も重なっているので暑いです。絹100%をレンタルしても、裏地や長襦袢はポリエステル素材なので内側が蒸れます。
レンタルでも絹100%の絽の産着があるようですが、いくらか軽く感じる程度で、暑いと思います。
●産着は掛けなくても、ふつうの洋服でお詣りすればよい
●外での撮影は短時間にする
暑いときは室内での撮影をメインにする。(写真スタジオを利用するなど)
③暑さ対策グッズ
気休め程度ですが、あると少し楽になるものです。
大きめの日傘とミニ扇風機
二人入れるほどの大きさがあると安心です。
扇子であおぐより涼しいです。
抱っこ紐やベビーカー用の保冷剤
ジェル袋を冷凍庫で4時間以上冷やし、袋に入れます。
専用の紐を通し、ベビーカーや抱っこ紐に装着します。
このように内側に付けます。
(写真は4ヶ月以降の赤ちゃん用のおんぶ・抱っこ紐)
ペンギンの保冷剤も使っています。可愛くてオススメです。
④夏は洋服で行う
ママと祖母がきものを着るのは良い記念で写真も華やかになりますが、神社へのお詣りを考えると、着慣れないきもので気分が悪くなったり熱中症になる危険もあります。
やはり、夏に行う場合は、風通しの良い楽なワンピースなどが良いと思います。
(スタジオでの写真撮影は着物でやり、お詣りだけ日を改めて行う家庭もあるようです)
2.お食い初め
①お食い初めとは
お食い初めは、赤ちゃんの生後100〜120日頃に行う伝統の行事です。
子供が健やかに成長することを願ってお祝いの料理を用意し、それを食べさせる真似をします。
お赤飯、お吸物、煮物、香の物、鯛の塩焼きが一般的ですが、地域によって違うようです。(歯固め石を用意する場合もあります)
昔は両親と祖父母が揃って家で行っていましたが、最近は親子だけでやることも多いようです。そして家で料理を準備するのも大変なので、仕出しを取ったりレストランなどで行う人も多いようです。
いずれにしてもママや赤ちゃんに負担がないよう、お宮参りと同じように柔軟に考えて行うのが一番だと思います。
②暑い季節のお食い初めは?
お宮参りは神社に参拝することが目的なので、あらたまった服装にすることが多いですが、お食い初めはお祝い膳を用意すれば良いので家で行うことが出来ます。
したがって服装もそれほどかしこまる必要はなく、お宮参りよりも少し気楽です。夏でも室内でやるのですからあまり大変ではないでしょう。
けれども遠方から祖父母に来てもらうような場合は、気候の穏やかな頃がいいですね。お宮参りと同じように、必ず100日目に行う必要はないので、生後4ヶ月以降に延ばしても良いと思います。
生後4ヶ月頃に自宅で行いました。
3.7月末のお食い初め
孫は7月下旬に100日を迎え、先日お食い初めをしました。
①どこでやる?
生後3ヶ月頃の赤ちゃんはまだ手が掛かり、ママがお祝いの料理をすべて準備するのは大変です。そこで、最近はレストランや料理屋でお食い初めをする人も増えてきたようです。
また、ママにとっても家族が集まりゆっくり外食ができる良い機会かもしれません。
今回は夏ということでお天気に左右されないホテルを選びました。移動も全て車で、暑さから赤ちゃんを守ることを心がけました。
②日本料理 明石
第一ホテル東京の日本料理「明石」を予約しました。
お店のお食い初めプランの説明によると、
「ゆったり個室で赤ちゃんを囲んで、お食い初め膳を愉しみたい、
お食い初めの行事を大事にしたいというご家族におすすめです。
- 個室料無料(通常3,300円~)
- お子様向けのお食い初め料理(3,500円)付き
と、ありました。
コースは一人7,000円と8,800円の2つのコースがあり、飲み物料金は別ですが、赤ちゃん用のお食い初め膳1名分が含まれています。
- 3日前までに予約
- 4名~16名まで
- 消費税・サービス料10%が含まれる
- 個室は掘りごたつかテーブル個室
「明石」はホテル2階にあります。
個室に案内されました。
ほりごたつの部屋です。
部屋の隅に赤ちゃん用の布団が用意されていました。
布団の寝心地がよかったようで、家族の食事中に孫はたっぷりお昼寝できました。
③お祝い膳と料理
お祝い膳
外側は黒塗りの漆器です。
器の蓋を開けると中は朱塗りでした。(男女で違うようです)
献立は鯛・お赤飯・お吸い物・煮物・酢の物のほか、お膳の中央には梅干しと昆布に小さな歯固め石がありました。
男の子の孫のときは全部が朱塗りでした。(うかい亭にて)
昨年冬に行った男児の孫のお食い初めについてはこちらで取り上げています。
↓
女性の年長者である私が食べさせる真似をしました。
(「養い親」といい、男の子の場合は男性の年長者で、長寿にあやかるようにという意味だそうです)
大人用料理
鴛鴦(おしどり)の器には玉子豆腐と帆立(左)・子持ち昆布(右)が入っていました。
丹頂鶴のお皿が可愛いです。
鮭の幽庵焼き・茄子田楽など
天麩羅のないコースでしたが、お腹は一杯になりました。
器が素敵で、料理も美味しかったです。(お祝い膳の鯛の塩焼きも絶品でした)
接客サービスにも満足しました。
当日の着物については次回取り上げます。