先日、初めて「仕立て衿」を試してみました。
予想以上に涼しく快適だったのでご紹介します。
1.仕立て衿を購入
①仕立て衿とは
長襦袢を着なくても着ているように見える衿だけが独立したもので、うそつき衿、美容衿ともいわれるものです。
肌着と仕立て衿だけで着物を着ることで軽快な装いが楽しめます。
②届く
注文後2日で届きました。
袷用もありますが、絽の夏用衿にしました。
素材
表地:ポリエステル100%
裏地:ポリエステル65% 綿35%
日本製
このように衿に紐がついているだけの簡単なものです。
後ろの布(紐通し)で衿を固定させるようです。
紐通し部分に注目してみると……
3段階になっています。
③トルソーで確認
トルソーに付けて確認します。
衿をしっかりさせるために、メッシュの衿芯を入れました。(衿生地で挟むだけです)
「あしべ織汗取り肌着」の上に付けてみます。
この肌着についてはこちらで紹介しています。
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あしべ織の汗取り肌着を買い替え! 長年愛用して分かった特徴や変化を解説
今日は汗かきさんにおすすめの「あしべ織汗取」を取り上げます。私が愛用している30年もののあしべ織肌着はいまだに現役ですが、今回新しいものを購入し、その着心地と効果を再確認しました。
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前で合わせて
後ろの布に紐を通します。
前で結んで出来上がりです。
着用してみないとわかりませんが、衣紋の紐通しによって衿は安定しているように思いました。
2.肌着とステテコだけできものを着る
今回は涼しく着るために、着物の下には肌着と裾除け代わりのステテコだけを着用してみます。
かなり涼しく動きやすいことが期待できます。
①あしべ織肌着とレースの袖口
今回肌着に選んだのは「あしべ織」です。
汗を良く吸収し、表に響かせないので、私は夏だけでなく一年中着用しています。
あしべ織の肌着には通常短い袖がついており、そこにレースの筒袖を縫い付けたものです。
母が遺してくれたレース付きあしべ織の中でも、これはどっしりしたメッシュの袖口で、汗ばんでも腕にまとわりつかずとても涼しいです。
昭和時代後期はレースの袖付きの肌襦袢が流行していたようで、袖口だけも随分いろいろな種類が販売されていました。
当時は、手をあげた時に袖口からちらっと見えるレースがお洒落だとされていたようです。
現代はカジュアル着物でも裄(ゆき)丈が非常に長くなりましたので、そんなシーンはあまりないかもしれません。
②楊柳ステテコ
夏の暑さ対策として日本人に昔から親しまれている楊柳(綿クレープ)生地のステテコです。
私も夏に愛用しています。
ステテコは白地の浴衣でも足が透けないので安心です。
このステテコに関してはこちらで取り上げています。
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③木綿の単衣に
まだ浴衣の季節ではないので、今回は木綿の単衣着物で使用してみました。
外見は普段と変わりませんが、長襦袢を着ていないのでとても軽く感じ、袖口から通る風が涼しかったです。
袖のレースをあえて見せるならこんな感じです……。
初めて使用した仕立て衿ですが、半日動き回っても気崩れることなく、カジュアル着物に、そして浴衣を着物風に装うときにはピッタリのものだと思いました。
今回の着物と帯については次回取り上げます。