夏の着物には、清涼感のある素材の帯と帯留めを組み合わせると、全体の印象が一層涼しくなります。
今日は夏の帯留め第二弾、「ガラスの帯留め」と「三分紐」をレビューします。
「夏の帯留め」第一弾はこちら
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1.津軽びいどろ帯留め
私の手持ちのガラス製帯留めは、チェコガラスの小さなボタンだけだったので、今回は少し大きめの帯留めを選びました。
①丸いガラス帯留め
真田紐(さなだひも)と一緒に注文しました。
帯留めはガラスなので緩衝材でくるまれています。
グリーン系の帯留めです。
②サイズと重さ
- 全長:4.0cm
- 厚み:約2cm(真ん中が少しくぼんだデザインです。)
- 重さ:29グラム
手作りなので柄の出方や形・大きさ等は1つ1つ異なるそうです。
△裏の紐通し金具
金具の穴は大きいので、三分紐(約0.9cm)だけでなく、四分紐(約1.2cm)も通せます。
③手持ちの紐との取り合わせ
新しく購入した三分紐とは別に、手持ちのものと合うかどうか試してみました。
黄色系
グラデーションでも無地でも黄色系との相性は良さそうです。
*撮影の都合上、並べた紐の上に帯留めを置いているだけです。
通す場合は一本ずつです。
グリーン系
それぞれが帯留めの緑と色合いは違いますが、よく合っているようです。
その他
白は帯留めが引き立ちます。
ピンクもかわいい雰囲気になります。
濃い紫は落ち着いた雰囲気になります。
このように、ガラスの帯留めはその透明感からか、紐の色を選ばず、何でも合わせられそうです。
2.綿の三分紐
①真田紐(さなだひも)
1で私が色合わせをしたのは絹100%の三分紐でしたが、今回は綿100%の真田紐を購入しました。
同じ紐でも、一般的な帯締めは組み紐と言われるもので伸縮性がありますが、真田紐は織物なので、伸びにくいのが特徴です。
そのため重量物を吊ったり、大切なものを入れる箱の外側を縛ったりする際に使われています。(茶道具などの箱に掛けられています)
真田昌幸・信繁父子が真田紐を作製し、生計を立てていたという俗説からその名前があるようです。
②ブルー系の三分紐
帯留めはグリーン系。実際はもっとピッタリ色の合う紐も選べたのですが、あえてブルー系を選びました。
着物では、洋服のように色をぴったり合わせるより、少しずらしたほうが柔らかみのあるコーディネートになることがあります。
【サイズ】長さ:約125cm 巾:約9mm(三分)
【素材】綿100%(日本製)
私が購入したときは本体980円、送料300円でした。
③初めての人は綿の三分紐を
綿の三分紐は浴衣やカジュアルな紬に合うものですが、実際着用するとパッと見は絹とあまり変わらないようです。
そして綿のほうが鮮やかな色のものが多かったり、お気に入りのものを見つけやすい場合があります。
もちろん価格は綿100%のほうが安いので、初めて購入する場合、特に浴衣に合わせるときは綿がおすすめです。
ただし、綿と絹との違いはツヤ感と、耐久性です。
絹は独特の艶があり、エレガントな雰囲気になります。また絹の紐は長く使用してもほとんど変わりませんが、綿の紐はスレによって毛羽立ちが見られるようになります。
その点を考慮して使い分けをするのが良いと思います。
3.ガラスの帯留めを試してみる
①絽紬の単衣に
6月、暑さを感じ始めた頃、ガラスの帯留めを試してみました。
着物は5月下旬~6月によく着用する絽紬(ろつむぎ)です。
着物は拡大すると絽織りになっているのがわかりますが、うす物ではないので6月いっぱいの着用です。
②絽綴れの帯
6月は単衣の着物の季節ですが、帯は夏物*になります。
帯留めと三分紐を引き立たせるために、白地の絽綴れ帯を選びました。
ブルー系の三分紐は帯留めより着物の色に合わせた感じになりました。
*6月の帯についてはこちらで取り上げています。
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今回購入した帯留めは私がイメージしていたものより厚みがありましたが、使ってみるとその存在感が夏のカジュアルシーンには合っていると思いました。
みなさんも今年の夏は素敵な帯留めで浴衣や夏きものを楽しんでみてください。