コーディネート/着方

写真で見る、7~8月の着物

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7,8月の着物は暑くて大変そう……というイメージがありますが、捉え方によっては浴衣から柔らかものの着物まで、いろいろに楽しめる季節でもあります。

1.夏の着物とは

①紗と絽(柔らかもの)

柔らかものとは染めの着物のことで、フォーマルからおしゃれ着まで幅が広く、特に夏物は薄く透け感があるので、エレガントな雰囲気をより実感できます。

横糸1本に、ねじったタテ糸を2本ずつ絡ませて織り上げたもの(からみ織り)で、一定間隔にすきまができるため通気性がよく透け感の強い生地になります。

紗から発展したもので、からみ織りと平織りを組み合わせたものです。

タテ糸をねじってヨコ糸と交差させたあと、平織りを入れます。平織部分は隙間がないふつうの生地になります。

着用シーンの違い

フォーマルには絽です。

訪問着や一つ紋無地など、あらたまった席用の着物はほとんど絽で作られています。絽は平織り部分があるので、模様を染めやすいためだと思われます。

また絽の方がタレ感がありしっとりと柔らかい着物になるので、あらたまった雰囲気になります。もちろん絽にはカジュアルな小紋もあります。

紗はセミフォーマルの付下げもあるようですが、ほとんどがカジュアルなきものです。

②麻、上布

麻は大変涼しい素材ですが、つっぱり感やすぐシワになるなどの問題があり、カジュアルな場でのみ着用します。

上布(じょうふ)は、細い麻糸を平織りしてできる張りのある麻織物のことです。

③浴衣

最近は浴衣をお洒落に着こなす人が増えました。

近所のお祭りや花火だけでなく、半衿をつけて足袋を履き、半幅帯のかわり結びで、街着としての浴衣を楽しんでいるようです。

着物初心者にとって手に取りやすい浴衣は、夏の着物の手始めとも考えられます。

 

2.写真で見る夏の着物 柔らかもの

①絽

7月

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△ 絽の小紋に粗紗の帯

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△ 絽の小紋に羅の帯

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△ 絽の付下げに紗の袋帯

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△ 絽の小紋に羅の帯

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△ 絽の小紋に羅の帯

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△ 絽の小紋に絽綴れ帯

8月

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△ 絽の小紋に絽塩瀬の名古屋帯

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△ 紫根絞りの絽の小紋に羅の帯

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△ 絽の付下げに絽塩瀬の帯

過去を振り返ると、8月下旬には色が濃い絽の着物を選んでいました。

②紗

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△ 紗の小紋に絽綴れの帯

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△ 紗の小紋に麻の染帯

③ジョーゼット

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△ ジョーゼットの単衣のきものに絽綴れの帯

 

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ジョーゼットの着物は戦前に流行ったものらしく、単衣の時期から薄物の時期まで着られるようです。

 

3.写真で見る夏のカジュアル着物

①麻、上布、芭蕉布

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△ 麻絽に科布(しなふ)の帯

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△ 越後上布に羅の帯

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△ 越後上布に羅の帯

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△ 越後上布に絽綴れの帯

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△ 芭蕉布に粗紗の帯

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△ 宮古上布に麻の帯

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△ 宮古上布に粗紗の帯

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△ 越後上布に科布の帯

②紬

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△ 絽紬に絽綴れの帯

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△ 夏塩沢に粗紗の帯

③浴衣

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△ 浴衣に博多帯

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浴衣に半幅帯

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△ 浴衣に木綿名古屋帯

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△ 浴衣に粗紗の名古屋帯

いずれも半衿なしで木綿の浴衣を着用していますが、私は素足に下駄が苦手なので、いつも足袋を履いています。

 

* * *

今日は7.8月の着物を写真で振り返りました。

どれもかなり暑い中で覚悟を決めて?着ていたはずですが、こうして写真で見るとあまり大変そうに見えないのが着物の良いところです。

そして夏着物は肌着の対策をすれば、予想ほど暑くなく気持ちのいいものです。

「涼しそうでいいですね!」と声を掛けられたことは何度もあります。

みなさんもこの夏はほんの少し勇気を出して、夏きものに挑戦してみてはいかがですか?

 

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