「お食い初め」とは、赤ちゃんが生後100日頃に行うお祝いのこと。
先日、祖母としてお食い初めの祝いに参加しました。
生後3ヶ月頃はまだ昼間の授乳回数が多いですが、あらたまった装いでなければママも着物で授乳できます。
今回は、お祝いの場所となった会席料理「とうふ屋うかい」を中心にご紹介します。
1.お食い初め
①お食い初めとは
お食い初めは、赤ちゃんの生後100〜120日頃に行う伝統の行事です。
子供が健やかに成長することを願ってお祝いの料理を用意し、それを食べさせる真似をします。
お赤飯、お吸物、煮物、香の物、鯛の塩焼きが一般的ですが、地域によって違うようです。
そしてそろそろ歯が生え始める時期でもあるので、歯固め石を用意して、丈夫な歯が生えるように願いを込めます。
両親と祖父母が揃って行うのが昔ながらのやり方ですが、最近は親子だけでやることもあり、お宮参りと同じように臨機応変に考えて赤ちゃんに負担がかからないようにするのが一番だと思います。
②お宮参りと違う点
お宮参りは神社に参拝することが目的なので、あらたまった服装にすることが多いですが、お食い初めはお祝い膳を用意すれば良いので家で行うことが出来ます。
ですから、服装もそれほどかしこまる必要はなく、お宮参りよりも少し気楽なお祝い事といえるかもしれません。
③レストランもあり?
生後三ヶ月の赤ちゃんにはまだ手が掛かり、ママがお祝いの料理をすべて準備するのは大変です。そこで、最近はレストランや料理屋でお食い初めをする人も増えてきたようです。
また、ママにとっても家族が集まりゆっくり外食ができる良い機会かもしれません。
昭和の後期、自宅で行った息子のお食い初め。
この頃はレストランなど、外で行うという考えがなかったので、準備が結構大変でした。我が家では「歯固めの石」はやりませんでした。
2.とうふ屋うかいとは
①場所
娘がお食い初めの場所として選んだのは、東京・芝「とうふ屋うかい」でした。
東京タワーのすぐ近く、東京都港区芝公園にある、豆腐中心の会席料理屋です。本店は八王子市にあり、芝のお店は2005年、ボーリング場の跡地に開業しました。
△芝 とうふ屋うかい (パンフレットより)
②とうふ屋うかいの特徴
- 豆腐がメインの和食
- お食い初めのお膳が用意されている
- 個室のお座敷
- 庭が素敵
- サービスが良い
- 赤ちゃん用のクーハンが用意されている
12月下旬の暖かい日、孫が生まれてちょうど100日目にお食い初めの祝いをしました。
3.とうふ屋うかいでのお食い初め
①うかい到着
ここは駐車場が無く、近くの駐車場も満車になる可能性があるので、当日はタクシーを利用しました。
門をくぐり、敷地内に入るとまるで違う世界へ……
風情のある提灯
庭園も整えられています。
②お食い初め膳と料理
お赤飯、煮物、吸い物、鯛の塩焼き。手前は歯固め石です。
△大人の料理の御献立
少なめのコースですが、お腹がいっぱいになる内容で物足りなさはありませんでした。
2種類の名物料理
油揚げに味噌を付けて焼いた素朴なものですが、他では味わえない美味しさでした。
中庭に建つ「田楽処」で焼いています。
ここから焼き立てを各お座敷に運ぶのだそうです。
これもシンプルですが、豆腐の旨味が詰まっています。塩昆布付き
その他の料理
③当日の進行
到着時は寝ていた赤ちゃんが目を覚ますのを待ってお食い初めスタート。
お部屋の係りの人がすべてやり方を説明してくださり、スムーズに終わりました。
男の子場合、一番年長者の祖父が赤ちゃんを抱き、最初に赤ちゃんの口に箸を持っていく習わしだそうです。(長寿にあやかるという意味で)
各家のやり方や風習があるので、細かい点は気にせず、和やかな雰囲気の中で皆が赤ちゃんの健やかな成長を願うことが大切なのだと思います。
祖父が抱っこしてママがお赤飯を口に運んでいるところです。
家族で写真を撮り合ったり、係りの人が集合写真を撮ってくれたりしました。お店のカメラでも撮影し、その写真は帰りに1枚プレゼントされました。
お食い初めの儀式が済んでから大人がゆっくり食事をしました。授乳するときに抱きにくいので、赤ちゃんは着物から洋服に着替えました。
④感想
- お食い初めが済むまでは皆少し緊張していたが、和やかに会食ができたので良かった
- 完全な個室なので、安心してくつろげた(授乳もできた)
- 係の方をはじめ、お店のサービスが行き届いていた
- 集合写真を何枚も撮ってくれた
- 赤ちゃん用のクーハンも置かれ、安心感があった
- 都会の喧騒を忘れる静かな空間と庭園に癒やされた
お食い初めの娘の着物などについては次回取り上げます。