黒地の帯の魅力とコーディネート その2

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前回は私が好きな黒地の帯についてお話しましたが、今日は実際のコーディネートをご紹介します。

黒地の帯は明るい色の着物と合わせるのが良いのか、それとも濃い色でまとめるのがお洒落なのでしょうか……。

前回の記事はこちら↓

1.黒地の帯を明るい色の着物に合わせる

過去の写真を見ると、私は今まで黒い帯には必ず明るい色の着物を合わせていたようです。

①コントラストを付けてくっきりとした装い

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②小物も明るく

きものを明るいものにするだけでなく、帯締めも朱やピンクの明るいものを選んだこともありました。

 

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③昔の雰囲気に

時代劇風な雰囲気にするために黒地の帯を選ぶこともあります。

そんなときも着物と帯のコントラストを強くしていました。

 

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紫のきものに合わせてお芝居風な装いにしてみました。

 

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△ 縞御召の羽織と合わせて(「六本木歌舞伎『座頭市』」を見たときの装い)

こちらで取り上げました。

 

2.黒地の帯を黒系の着物に合わせる

次に、今まで試したことがなかった<黒地の帯+黒系の着物>の組み合わせをご紹介します。

泥染め大島のカジュアルな装いです。

①茶色の大島に黒い塩瀬の名古屋帯

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帯の刺繍が見えると明るい印象ですが……

 

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反対側から見ると少し暗く感じます。

 

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若向きの刺繍が施された帯なので、全体としては華やかさが保たれているようです。

②黒地の大島に黒っぽいポリエステルの半幅帯

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こんな組み合わせを考えてみました。

 

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きものは十字絣の花柄で帯は亀甲繋ぎでしょうか……。

細かい柄同士ですが、花柄の着物に幾何学模様の帯は相性が良いので、おさまっているようです。

 

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後ろはリボン返し結びです。

詳細はこちら↓

③羽織りを合わせる

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羽織を着るとグッと明るい雰囲気になります。

 

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黒地の帯は帯揚げ・帯締め・羽織紐を引き立てると共に、羽織との相性も良いようです。

 

3.黒地の帯で落ち着かせる

前回も述べたとおり、黒地の帯の魅力の一つは装いを落ち着かせてくれることです。

雰囲気を少し地味にしたいときに役立ちます。

①模様がしつこい着物に

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目立つ色と模様の着物ですが、黒地の帯で少し大人しくなります。

②追善興行に

年忌法要ではないものの、追善を目的とした舞台興行は、偲ぶ気持ちを込めて鑑賞したいものです。

そんなときに役に立ちます。

 

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遠目では無地に見える江戸小紋と、綸子地に切箔散らしの帯を合わせました。

 

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△ 追善能を鑑賞しに(GINZA SIX内 観世能楽堂前にて)

③法事に

黒地の帯は、地味なものなら法事に着用できる場合もあります。

 

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2回にわたって黒地の帯を取り上げました。

この頃、街でモノトーンコーデの着物姿をよく見かけるようになったので、黒地の帯はこれからも様々な取り合わせで活用されていくと思います。

 

 

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