1月、2月に親戚の法事があり、色喪服を着用しました。
法事の服装は家や地域、または法要の規模などで考え方や決まり事が違うのであまり参考にはならないと思いますが、個人的な備忘録として写真とともにアップしておきます。
1.一周忌 1月13日
①一周忌で色喪服を選んだ理由
綸子(りんず)の一つ紋(縫い紋)付き色無地に黒喪帯を合わせました。
出席者のほとんどが親族で、全員洋装の黒喪服でしたが、私は少し遠い関係でしたので色喪服を選びました。
黒ではなく色喪服にするのは「喪主側に対して遠慮をする」というような意味合いでしょうか。
もし洋装なら私も黒喪服を着たと思うので、このあたりが洋装と和装の違うところです。
②黒喪帯
着物が綸子で少し明るさがあったので、私が持っている喪帯の中では一番無地に近い梵字の意匠の帯にしました。
実際、黒喪帯に格や年齢などの区別はないと思いますが、若い頃購入した帯は少し可愛らしい柄でしたし、唐織の黒喪帯は重厚感がある分目立つ気がします。
③小物やコートはすべて黒
帯揚げ、帯締めは黒です。
コートとバッグも黒です。
④過去の一周忌
親戚の一周忌でグレー系の色無地を着用したときの取り合わせです。
このときの一つ紋付き色無地は真冬には冷たい印象だったので、温かみのある唐織の喪帯にしました。
2.七回忌 1月12日
①一周忌と同じ色喪服
1の一周忌前日に親戚の七回忌がありました。
着物は同じで帯は色喪帯です。
帯も着物も義母が遺してくれたものです。
この帯と着物は、現代では「法事に着用するには明る過ぎておかしい」と言われるかもしれませんが、昭和時代は汎用性も重視していたので、お葬式以外の通夜や回忌法要の服装には今より幅があったように思います。
②帯揚げなど
帯揚げはグレーのシルクマフラーを使用。生地が厚いため少し飛び出てしまいました。
代用品を使う場合は注意が必要です(^^;)
帯締めは紫です。
③コートと草履など
このコート丈も昭和っぽいですが、私はこのぐらいのほうが脱ぎ着が楽で良いと思っています。
本来は黒のコートが無難かもしれませんが、バッグと草履だけ黒にしました。
茶鼠(ちゃねずみ)色のコートは普段あまり着用しないのですが、よく見るとおしゃれな色です。
茶鼠色は「ちゃねず」ともいい、華美な染料が禁止された江戸時代にとても流行った色のようです。
④過去の七回忌
私が二十歳くらいのときに母がお通夜と法事用に用意してくれた色無地ですが、かなり華やかです。
ピンクや朱系の色無地も法事用として多く使われていた頃のことです。
1月に続き、2月には十三回忌に参列しました。(2ページ目に続く)