今日は肌に優しい絹100%のレギンスをご紹介します。
以前の記事「法事の着物と防寒を考える ~一周忌から二十七回忌の着用例と、あったかグッズの紹介~」で、紹介したものの中で、現在販売されていないレギンスに代わる商品を試してみました。
1.なぜシルクレギンスにこだわるか
以前の記事では、さまざまな下半身用防寒グッズを紹介しました。
いずれも着物愛好者からの要望で作られ、昔は存在しなかった便利なものばかり。すべて試してみて、なるほど…と関心させられました。
けれども、現在私が長時間きものを着るときに愛用しているのは、シルクレギンスなのです。
その理由は……
①天然素材だから
和装は、裾よけ・長襦袢・着物を同じように巻いて重ね着していきます。
そのときに一番下の足に直接付くものは化学繊維より、天然素材のほうが上の繊維との馴染みが良いのです。
洋装ではタイツやストッキングを履くのは当然でも、着物の下着としては少し違和感を覚えてしまいます。
たとえば、
いずれも素材はナイロンとポリウレタンです。
シルクは肌の成分に近いアミノ酸で構成されているので肌の保湿効果もあるようです。
私は絹が肌に触れる感じが好きなのだと思います。
②締めつけ感がないから
もう一つの理由は締めつけ感が無いことです。
ナイロンとポリウレタンのものはピッタリしているので、もたつきも無くスッキリ着られますが、その引き締め感が長時間ではストレスになる事があります。
③足袋を素足に履きたいから
これは①②の理由をあわせたものですが、素足に直接木綿の足袋を履くのが気持ちが良くて好きです。
足の甲や指にぴったりフィットする化学繊維の上から足袋を履くことはもったいない気がします。
直接足袋を履く場合は、足袋の裏に靴下用カイロを貼り、その上に足袋カバーを履くと暖かいです。
2.シルクレギンス
①届く
ネコポスで、注文後3日で届きました。
サービスで絹の五本指靴下が入っていました。
「HANAMORI シルク100%ロングパンツ」
色はブラック、ホワイト、ライトモカの3種類の中から、ライトモカを選びました。
②素材とサイズ
天竺編ニットシルク生地を使用しています。
シルク100%というタグ。
タグに「レース部分」とありますが、レースは使われていません。縫い目は普通に内側にあります。
ゴムの交換口があります。
私にとっては、足首までの10分丈です。
- Mサイズ 股下 64.5cm 股上26cm
- Lサイズ 股下 67cm 股上28.5cm
和装用ではないので、股上が深くできています。
裾部分。足首にフィットせずゆったりする幅です。
裾を折り返したところ
本来は、パジャマの下履きやパジャマのアンダーとして使用している人が多いようです。
③洗濯について
商品説明からまとめました。
- 家庭で洗える
- ぬるま湯か水で手洗いするのが最適
- 洗濯機を使用する場合は、ネットに入れ、短時間ソフトで洗う
- 中性洗剤を使い、塩素系漂白剤は使用しない
- 干す時は陰干しに。脱水機をかけるときは5秒位
3.着用の感想
①良かった点
- 素肌にしんなり馴染み、絹のタレ感もあるので気持ちが良い
- 空気の層が入り暖かい
- 通気性があるので蒸れない
- 私の場合、Mサイズで丈がくるぶしの下まであるので、足袋の中におさまる
- 一日中履いていてもストレスがなかった
- 洗濯機(ネット使用)で3回洗濯したが、型崩れや毛羽立ちなどのトラブルはなかった
②問題点
- 股上が深いので浅いタイプしか履けない人には不向き(私は股上は気になりませんが)
- 色はピンク系なので、肌の色とは違う
- フィットしないので、たるみがある。
③まとめ
~好みが分かれる~
このレギンスは肌触りがしっとりなめらかなので、化繊が苦手な人におすすめです。
また、寒い季節に屋外では暖かく、暖房の効いた室内では蒸れることがありません。
しかし、ゆったりしすぎて気持ちが悪いと思う人もいるかもしれません。
また、カジュアルなお出かけにはよいですが、正装のとき、階段などで足が見える場合は気になってしまうかもしれません。
ですから、誰にでもおすすめというわけではありません。化繊が肌にぴったり付くのが嫌な人、絹の肌触りに興味のある方は、試してみてください。
~正装のときは~
正装で、防寒したいときのおすすめレギンス(ステテコ)はこちらです。
天然素材ではありませんが、ユニクロの下着よりは肌触りが良いです。
ふくらはぎまでの丈なので、裾がめくれても見えにくいです。
股上は浅めになっています。(引っ張るとウエストラインまで来てしまいますが)
こちらで紹介しています。
今日は洋服用のシルクレギンスをご紹介しました。
履き心地が良かったので、部屋着用として色違いを追加購入する予定です。