今日は夏の下着として昔から馴染み深い「ちぢみ(クレープ生地)」を使用した長襦袢をご紹介します。
1.高島ちぢみの長襦袢スリップ
①高島縮とは
琵琶湖の北西に位置する高島市で、江戸時代から生産されていた楊柳(ようりゅう)織物です。
細かい凹凸の縮みじわが特徴で、通気性が高く、吸汗性・速乾性があり、肌触りがサラッとしています。
②届く
注文後2日で届きました。
広げてみました。
③素材、サイズなど
素材:身頃/綿100%
袖、掛衿、裾/ポリエステル100%
付属:絽の半衿/ポリエステル100%、衣紋抜きと付け紐/綿100%
サイズ(約、cm):
・Mサイズ/身丈125 裄64 身巾64 裾まわり135 袖丈49
・Lサイズ/身丈130 裄66 身巾68 裾まわり150 袖丈49
色(全4色):
・白色
・練色 ごく薄い黄色
・秘色(ひそく) グレーがかった淡い青緑
・灰色
今回は練色を購入しました。
身頃は綿の高島ちぢみ、衿と袖は薄いポリエステルです。
2.トルソーに着せてみる
①衿と身頃
衿には衿芯を入れました。
衿芯はなくても良いですが、入れたほうが着姿はスッキリします。
身頃の生地は薄いので、トルソーの肌色が透けています。
②衣紋抜きと紐
後ろには衣紋抜きが付いています。
「長襦袢スリップ」という商品名ですが、衣紋抜きはしっかりしていて普通の長襦袢と同じです。
付け紐できっちり着られます。
③袖と裾
ポリエステルの袖ですが、透け感があり涼しげです。
ストライプオーガンジーのブラウス生地のようです。
裾は重なるのであまり透けていません。
③浴衣用との違い
以前ご紹介した高島ちじみの半襦袢スリップです。
こちらは浴衣用で、袖は共布で肌襦袢の長さです。
裾も共布。衣紋抜きはありません。
衿がスッキリ着られ、身頃と袖は綿100%で涼しいので浴衣には最適です。
浴衣用半襦袢スリップ レビューはこちらです。
今回の長襦袢は、浴衣だけでなく普通のきものも着られる襦袢であることがポイントです。
3.着用してみた
①サイズ直し
私はMサイズを購入しましたが、裄と身丈が長いので、それぞれ詰めました。
袖口を縫い代分(1.5cm)内側にひと折りして折ぐけしました。
裾は折返しをさらに半分に折り、約4.5cm詰めました。
どちらもほどかずに簡単に詰めることができました。
②単衣の小紋に
羽二重の単衣小紋の長襦袢として着用しました。
後ろから長襦袢の袖のふり部分を見ても、普通の襦袢と同じです。
(お太鼓は昭和風に斜めにしています)
袖はしっとりしていてつっぱらないので、絹のきものとも馴染みが良いです。
長襦袢のふりを引き出してみました。この色はどんなきものでも合う無難な色です。
③感想
着用した感想です。
<良い点>
- 身頃は薄くサラッとしていて肌触りが良い
- 衣紋抜きがあるので着崩れしない
- 洗濯が楽ですぐ乾く
- 浴衣や普段着だけでなく、おしゃれ着用の長襦袢として使える
<気になる点>
- 袖は、一般的な平絽のポリエステルよりもサラッとしているが、盛夏の着用は自然素材のものに比べて暑く感じるかもしれない
- 身頃の生地が薄いので、絹のきものを着る場合は汗取り襦袢や補正などの下着を付けないと、汗が通ってしまいそう
今日は夏のお出かけの準備として、高島ちぢみの長襦袢スリップをご紹介しました。
この長襦袢には絽の衿が付いていますので、6月になったら早速出番を迎えます。
そして9月まで気軽に使えそうです。