今日はリメイクした帯と草履の着用例をご紹介します。
白地の作り帯(2019.9.29、上)と、鼻緒をすげ替えた昭和レトロ草履(2019.9.15、下)です。
1.秋に向けてのリメイク
①秋の単衣を着るために
作り帯にリメイクした帯です。
白地ですが、9月下旬に着たい濃い色の単衣に合わせようと、夏の間に作りました。
まだ暑さが残る9月~10月はじめには、軽い紬の八寸名古屋帯がとても楽です。
シミがあったために着用できなかった帯が復活しました。
②レトロな革草履
昭和時代のセンザンコウの革草履です。共の鼻緒は細くて履きにくいので
布製の鼻緒に替えました。
これも秋に履きたいと思い、8月にすげ替えてもらいました。
2.シュロ文様のきものに
①紬の単衣・小紋
昭和50年代後半、母が愛用していた単衣です。(旅行先のホテルの部屋で)
茶色の地にグレーのシュロ(棕櫚)の葉がモダンで、私も大好きな着物でした。
白地の紬帯とは、いつもセットのように合わせて着ていました。
けれどもいつの間にか……
目引き染めで渋いきものになっていました。
昔は「大きい柄は若い人だけが着るもの」という考えが強く、年齢を重ね派手に感じて色を掛けたのではないかと思われます。
シュロ文様のシャープさが消えてしまい少し残念ですが、現代では地味な色を洋服感覚に着こなすおしゃれもあるので、そんな楽しみ方をしたいと思いました。
②作り帯をあわせる
作り帯をシミのない部分を前に出して締めました。
固定式にしたので、お太鼓も必ずきれいな部分が出るようになっています。
べっ甲のブローチをレースの帯締めに付けて帯留めにしています。
(参考)ブローチを帯留めに付ける方法
レースの帯締めならばピンが簡単に通るので……
すぐ帯留めに早変わり。
夏物や単衣のきものの時は、レースの帯締めを三分紐の代わりに使うと便利です。
③センザンコウのバッグと草履
センザンコウの草履と、お揃いのバッグを合わせてみました。
色を統一しているせいか、シンプルな装いになりました。
3.茜絞りのきものに
①グレー地を前柄に
派手な木綿の茜絞りの単衣には、帯のグレー部分が多いほうを前に出しました。
茶色のぼかし帯締めと一位の木の根付を合わせました。
②蛇革のバッグ
草履はセンザンコウですが、バッグは蛇革の小さいものにしました。これも昭和時代の革バッグです。
きものが木綿なので、よりカジュアルな装いになっていると思います。
今日は9月のリメイクコーデをご紹介しました。
白地の帯はもちろん春~初夏に合うものですし、希少革の草履やバッグは通年使用できるものですので、これから愛用するつもりです。