コーディネート/着方

昔きもの ~大島のような黄八丈と銘仙~

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今日は昭和20~30年頃のカジュアル着物を2点ご紹介します。

1.大島紬のような黄八丈

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これは昭和20年代前半の着物です。叔母が10代の頃着ていたものです。産地は不明ですが、手触りなどでわかることをあげてみます。

①派手な縞柄

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苅安(かりやす)*のような黄色とピンクが混ざった赤色が鮮やかです。
叔母から譲られ、私も10代の頃着ましたが、目立つ色なので稽古用と自宅だけの着用で外出はしていません。

*苅安…ススキに似ている苅安という植物から染めた鮮やかな黄色。

②黄八丈?

叔母は「お母様に買って頂いた黄八丈よ」と言っていましたが、私の知っている黄八丈とは違うようです。

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下は私が着ている黄八丈です。

③大島紬?

光沢があり、手触りは大島によく似ています。

④黄八丈大島??

昭和前半は黄八丈のような色柄の着物を素材に関わらず「黄八丈」と言っていたと聞いたこともあります。

又、銀座灯屋2の社長さんの話では、光沢がありツルツルした黄八丈も昔は作られていたということでした。(実際お店で見せて頂きました)

このようにきっちり分類や線引きができないところがきものの奥深さかもしれません。

 

2.大正ロマン風コーディネート

近年の大正ロマンブームで、大胆な色使いのアンティーク着物をおしゃれに着こなす人も多くなりました。

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昭和中期の御召(おめし)のコーディネートが紹介されています。(『昔きもののレッスン12ヶ月』平凡社・別冊太陽より)

 

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私が若い頃は少し恥ずかしかったこのような縞柄も、今は街着にできるのかもしれません。

若いモデルがいなかったので、仕方なく私が着てみることにします。

 

3.コーディネートのポイント

①帯

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以前取り上げた「明治女性の形見・引き抜き帯」です。(2015年4月19日)
年代物特有の柔らかな質感がきものに合っています。

②帯揚と帯締め

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帯揚は古いきものの余り布を利用したものです。帯締めは平成のものですが、組紐でなく古風な丸ぐけ(布を糸でくけて中にワタをつめたもの)にしました。

③半衿

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以前ご紹介した麻の葉柄の木綿大判ハンカチ(2016年5月22日「麻の葉文様を考える」)を半衿にしたものです。

 

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ハンカチを半衿の幅にカットしたもの2枚を接いで作りました。

 

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中央の少しずれた部分が接いだところです。衿の柄を左右同じように出す為に、衿後ろ真ん中で柄合わせをして細かく縫いました。

 

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長襦袢に半衿を付けたところ

④履き物

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古風な着こなしにはやはり下駄です♪

 

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この取り合わせなら30代でも着られると思いました。

 

4.銘仙のきもの

80代の知人が、今年の1月に とっておきの銘仙のきものを見せて下さいました。

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昭和30年、伯母様から結婚祝いとして作ってもらった大切な着物だそうです。

 

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シルバーの地に猫柳と餅花の柄

 

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裏地は赤いメリンス(モスリン・柔らかいウール)です。

 

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その時お母様が一緒に持たせて下さった菊の柄の羽織。いつもこの銘仙と一緒に着ているそうです。

 

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上品で愛らしい菊と楓の柄です。

友人は「この羽織は嫁入りの時母が誂えてくれたのよ♪」と嬉しそうに言い、60年前のお母様の愛情を今でも感じているようでした。

 

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昭和の昔きものを60年間素敵に着こなしている友人は、私のお手本です。きものの話をする時はまるで少女のように可愛らしくなる彼女。そんな姿を見るたびに、私も楽しみながら長くきものを着ていこう! と思うのです。

 

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