今日はアンティーク着物のお店、灯屋(あかりや)2で購入したきものをご紹介します。
1.灯屋2銀座店
銀座2丁目にある灯屋2はアンティークを中心とした着物と帯のセレクトショップです。今年の春に初めてお店に行きましたが、見ているだけでもワクワクする魅力的なきものや帯でいっぱいのお店。スタッフが豊富な知識で親切に接してくれます。私は特に店長さんのファンになりました。
2.初購入!
2回目にお店に行った5月末のことです。その日は夏きもの展の初日で大変な賑わいでした。たくさん重なった着物の下に目を引く色の夏物がありました。それがこの付け下げです。
珍しい茶色地の駒絽。しっかりした良い生地です。
アンティーク*ではなく、昭和中期のものということでした。
*アンティークきもの…昭和初期以前のきものをいいます。その時代にしか無い手法、素材、色や柄付けであることが多いようです。昭和中期以降のものは「リサイクル着物」といわれます。お店の人の説明では、アンティークきものの方が価格が高めになるとのことでした。
さて、落ち着いた地色に大きめで鮮やかな秋草、そして流水に網干(あぼし)模様*という昭和の香りが漂うこの着物に、私はとても惹かれました。
*網干文様…魚網を三角錐状に干す様子を文様化したもの。
私は同行の友人たちにも後押しされ、購入することにしました。
(価格は税込37,800円でした)
3.家に持ち帰る♪
灯屋の紙袋です
持ち手がお洒落です
和紙風のしっかりしたたとう紙に入っていました。
家で落ち着いて見ると、お店で見た時より派手に感じ、少し戸惑ってしまいました。
4.着てみる
今までに2回着る機会がありました。
紗の袋帯を合わせました。
裾の模様です。
この網干模様が気に入っています。
国立劇場にて(この付け下げを勧めてくれた友人と一緒に)
きもの大先輩。私の大切なお友達です。
この着物、もとは彼女のお母様のものでした。結婚の時(昭和半ば頃)、お母様が若い頃着ていらした無地系の着物に模様を入れて染め直し、持たせて下さったものだそうです。時代的にはまさにアンティーク着物といえると思います。生地は昭和初期に流行したジョーゼットです。とても柔らかくて軽いものでした。
喜多能楽堂にて
5.感想
リサイクル&アンティークのお店での初めての買い物でしたが、サイズさえ合えばすぐに着られるという便利さを実感しました。シルクのワンピースかブラウスを購入する感覚です。
実際に着心地も良かったので、まるで昔から着ていたきもののようでした。今回は着物だけを購入しましたが、もちろんお店には着物にぴったりの帯も揃っているので、明日すぐに必要! という時でも大丈夫そうです。
そして何よりも、このようなお店には現代のきものにはない優れた技法や生地の質感、デザインを楽しむことができる美術館的要素もあります。鑑賞+お買い物、という女性にはたまらない魅力がいっぱいのお店でした。
灯屋2では夏のセールを7月31日まで開催中。店内夏冬物全品20~40%offだそうです。
http://www.akariya2.com/