今日はこれからの必需品、日傘と晴雨兼用傘を考えます。
1.日傘の問題点
今まで私が使用してきた日傘にはいろいろな問題点があります。
①白い麻の日傘
昭和時代からのお気に入りの傘。麻は昔の日傘の定番でしょうか。汚れても洗えば真っ白に。UVスプレーをかけると元どおりになるすぐれものです。
でもカットワークの部分から風と一緒に紫外線も入ってしまいそうです。
②更紗の日傘
以前にもご紹介した古い更紗の日傘です。(2015年9月5日の記事参照)
ハンドルは象牙と胡麻竹で持ちやすくできていますが、更紗は着物の色柄によって合わせるのが難しいです。
これらは晴れの日専用の日傘です。日中のちょっとした外出には良いですが、日が暮れると少し邪魔な存在になります。
③手描き(トールペイント)の晴雨兼用傘
プレゼントされたもので大変気に入っていますが、荷物が多い外出時、結局この傘はいつもお留守番です。
④黒のレース付き晴雨兼用傘
数年前にはどこにでも売っていた安い黒傘です。
晴雨兼用とはいえ、雨には小さすぎます。(3段折・骨5本・195g)
⑤超軽量の晴雨兼用傘
バッグの中で邪魔にならず軽い点が気に入っています。でも一番風に弱いです。(3段折・骨6本150g)
⑥ドーム型晴雨兼用傘
傘の生地が厚めで涼しいです。しかしそのせいか畳みにくいのが難点。しっかりした生地のわりに親骨が貧弱でやや不安定です。(3段折・骨6本・170g)
④⑤⑥は近所への買い物にも使っている安価なものですが、晴雨兼用で軽いことから、着物で外出する時には必ずバッグに入れて出かけていました。
本当は着物の時こそ和風でエレガントな日傘がふさわしいのかもしれませんが、たいてい高価になります。そして重いものも多く、もし使わなかったらもったいないと思い、購入したことはありません。
ところが最近、駅までの道に高層ビルが立ち並び、強い風にあおられることが多くなりました。軽い傘では全く使えないこともあるのです。「小型で軽量」という点には執着していられなくなりました。
そこで、「手頃な価格」という条件付きで次のような晴雨兼用傘を購入してみました。
2.晴雨兼用ショートワイド傘
大阪市にある株式会社スギタの傘です。「ショートワイド傘」はスギタの意匠登録商品だそうです。
付いていたタグです。
定価は3888円ですが、Amazonで27%offの2827円(送料無料)でした。
3.傘を良く見てみる
①外見
木製バンドル付きの長めの折り畳み傘です。
骨は8本なので軽量傘のようなふわふわした感じはなく、しっかりしています。
デザインはいたってシンプル。お洒落ではありませんが、きものでもなんとか合いそうです。
②重さとサイズ
- 重さ…約260g
- 収納時の長さ…47cm
- 使用時の長さ…72cm親骨…55cm
- 開いた時の直径…97cm
- 素材…[傘生地]ポリエステル、[骨]アルミニウム・グラスファイバー
③説明書による特徴
「長傘の手軽さと折傘の便利さをミックスさせた傘の新しいカタチです。持ち運びは長傘より小さく、生地を傷めず傘立てに収納可能になりました」
つまり、折り畳み傘よりは大きいけれど、使い勝手の良い長傘に近いもの、ということです。
④その他の特徴
折り畳み傘なのに収納袋がありません。
その代わりの太いベルトです。
傘を閉じたところ
↓
ベルトでとめたところ
開くとベルトはこうなります。この珍しいベルトには驚きましたが、使用時は気にならないようです。
長傘のような石突きがあります。傘立てへの収納が楽そうです。
4.きもので使用した感想
①大きい
カバーエリアが広く、かなり涼しく感じました。
②雨に安心
この大きさなら雨でも濡れにくいと思います。
②風の日でも♪
風の強い日にビル街を歩きましたが、骨がしっかりしているからか、あおられることなく使用できました。
③長い
本来の長さは72cmです。
収納時も47cmと長いので、バッグにすっぽり入れることは難しいです。持ち歩きには長傘と同じ覚悟?が必要かもしれません。
ただし、木製ハンドルは意外に手になじみ、単独で持っても扱いやすく感じました。
④合格?
高価な傘が多い中、低価格でこの使用感ならまあまあでしょう。
理想的な晴雨兼用傘というわけではありませんが、しばらくこの傘を使ってみることにします。