5月になると急に夏のような日射しになりますね。
今日は紫外線対策を考えます。
1.日傘
①日傘の役割
きもので帽子着用は難しいので、顔と髪のためには何といっても日傘が必要ですね。
そして、日傘は着物の色焼け予防にもなります。
また、たとえ暑さを我慢してきものを着ていても、日傘をさしている人は何となく涼やかに見えるのが不思議です。
②問題点
けれども困ることががあります。
顔を保護するように少し傾けて傘をさすと、どうしても首の後ろがカバーできないのです。
きものは襟を抜くと後ろは無防備な状態に。直射日光は結構辛く、熱中症の危険もあります。
そこで……
2.UVクリーム
色がつかない日焼け止めローションやクリームを首に塗ります。
左・キュレル美白UVミルク、右・ビオレさらさらUVアクアリッチウォータリエッセンス
塗るのはもちろんきものを着る前です。塗ったあとは必ず手をよく洗ってから着替えます。
3.ストール
最近は薄い素材のショールやストールが洋装用にたくさん出ています。
私はその中できものに合いそうなものを選び、直射日光が首に当たらないように巻いて使っています。
①オーガンジーストール
綿素材でかなり薄手です。
②男性用ストール
頂き物の男性用ストール。素材は麻と綿で藍色のきものと相性が良いです。
③UVカットストール
UV加工された麻と綿のストールです。(麻55%、綿45%)
和風のアヤメ柄です。
UVカット率90%はストールを4枚重ねた時の数値だそうです。
④エスニック調ストール
男女兼用の大きめストールです。
①~④のストールはいずれも洗濯可能なものです。
UV加工されていないものにはUVスプレーをかけて使用しています。(首に当たる部分を中心にスプレーしています)
4.ストールの使用例
①UVストールの場合
ふつうに使うとこのようになりますが……
紫外線対策の場合は襟を隠すようにストールを重ねます。
前で結ぶと楽です。
街着の紬だけでなく、やわらかいきものでも……
日射しが気になる時はすぐに後ろをカバーします。
②大きめのストールでは
帯まで隠れるので、ちりよけコートを着なくても帯をガードできます。乗り物に乗る時はこうして帯を守ります。
外に出たらすぐに首を保護します。
大きいストールの時は前もたっぷりで暑苦しい感じになるので、このようにしっかり結んでしまいます。
きもののショールというと、ウールやシルクで扱いに気を使うイメージですが、ご紹介したショール(ストール)は価格も手頃で洗濯もできる実用的なものです。
これらのストールを巻くことで、後ろからあたる日射しがあまり気にならなくなりました。
もちろん冷房対策としても役に立つので、私にとってストールは欠かせないものになっています。