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あしべ織の汗取り肌着を買い替え! 長年愛用して分かった特徴や変化を解説

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今日は汗かきさんにおすすめの「あしべ織汗取」を取り上げます。

私が愛用している30年もののあしべ織肌着はいまだに現役ですが、今回新しいものを購入し、その着心地と効果を再確認しました。

1.「あしべ織汗取」とは

①燈芯(とうしん)

あしべ織汗取肌着(あしべおりあせとりはだぎ)は燈芯(とうしん)を縫い込んで作られています。

燈芯はイグサの中心部分を取り出したもので、行灯(あんどん)・ランプなどの芯として使われるものです。

燈芯は天然のスポンジとも呼ばれるほど吸収力が良いので、それを肌着に応用し、油の代わりに汗を吸収させているのです。

「あしべ織」は商品名だと思いますが、私が若い頃は「燈芯の汗取り」と呼んでいました。

②特長

  • 燈芯の汗取り部分が汗を吸い、長襦袢や着物に通さない
  • 汗をかいても肌がベタつかず蒸れを感じない
  • 補正の代わりにもなる
  • 洗濯後すぐ乾く
  • 長持ちする

汗をかいてもあまり不快にならないのと、汗が着物へ移るのを防げるので安心感があります。

冬でも暖房で汗ばむことがあるので、私は通年着用しています。

補正の代わりにもなり、胸紐や伊達締めをしめるときのクッションにもなります。

経験上とても長く着られ、汗取りの効果は変わらない気がします。

③古いあしべ織汗取り

正確には思い出せませんが、私があしべ織汗取りに出会ったのは40年近く前になると思います。今は残っていませんが、はじめに着たのは袖のないベストのようなあしべ織でした。

次に着た袖付きのあしべ織りには脇パットが付いていませんでした。それでも初めて着た瞬間から安心感があり、それ以来愛用しています。

 

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△三十数年前から今も着ている肌着

ヨレヨレで写真にボカシが必要なくらいですが(^^;)

汗取りの機能は有効で、脱いだあとの肌着は汗でしっとり、でも肌はさらっとしています。今では生地全体が柔らかくなり、赤ちゃんの肌着のようです。

 

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△もう一枚の肌着

 

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こちらは脇パットがないものです。

 

2.新しいものを購入

古い燈芯汗取りは擦れや破れがないのでもう少し着られそうですが、そろそろ新しいものを着たくなり、先日購入しました。

①届く

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箱は以前と同じ。葦辺に水鳥のデザインで涼しげです。

 

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△説明書

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△「燈芯あしべ織汗取」Mサイズです。

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△内側の胴部分は薄いベージュです。

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△裏からは燈芯が透けて見えます。

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△脇パット

②サイズ・洗濯について

寸法

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M~LLサイズまであり、以前のものより大きく作られているようです。

洗濯

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△洗濯表示

洗濯は手洗いがおすすめです。はじめのうちは天然繊維の色が出るので、単独で洗います。

私は着物を脱いだらなるべく早く手洗いしています。

水またはぬるま湯にエマール(おしゃれ着用洗剤)を少しだけ入れて素早く押し洗いします。すすいでから脱水は1分以内。

陰干しですぐ乾きます。(化繊ほど速乾では無いですが、翌日必要な場合でもほぼ大丈夫です)

私が洗濯機で洗うときは、一緒に洗う手ぬぐいやハンカチ、肌襦袢スリップなどであしべ織汗取を包んでからネットに入れて洗います。

そうすることで水流や脱水のダメージが直接伝わらないようにしています。

ただ、手洗いのほうが断然長持ちします。

③古いものとの比較

一度水通しした新しいあしべ織汗取と、手持ちの古い2枚を比較してみました。さすがに外見はずいぶん違うようです。

 

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3枚を重ねてみました。

1番下が新しいもの。1番上は最も頻繁に着用したものです。

新しいものは袖と脇パットが大きく仕立てられています。身巾に関して古い2枚は同寸法なので、洗濯によって燈芯部分が縮んでくることがわかります。

 

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同じたたみ方で燈芯部分を比べました。左の古いものは縮んでいて薄く、右の新しいものはふっくらと厚みがあります。

 

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脇パットはもとの大きさが違ったようです。

袖の大きさ(袖ぐり)や脇パットは、改良を重ねて大きくなったようです。

 

3.着用した感想など

①はじめは大きい

あしべ織汗取は縮むことを想定しているためか大きめに作られています。

今回もブカブカに感じました。前に2か所紐で結ぶようになっていますが、かなりゆとりがあります。

もし気になるようなら、紐は結ばずにうち合わせて上から長襦袢を着れば大丈夫です。また、新しいうちはモサモサするかもしれませんが、着物を重ねていくと気になりません。

②守られている安心感

初めてあしべ織汗取を素肌に着たときは、軽くて柔らかな鎧(よろい)か防弾チョッキを着ている感じでした。

今回も同じ感覚を味わいました。

自分の汗から肌と着物を守ってくれる鎧です。

 

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この日は最高気温26℃でしたが、袷の着物でも一日快適に過ごすことができました。

③補正の効果

古いあしべ織汗取は、汗は吸ってくれますが補正着としては物足りないものになっていました。今回のあしべ織汗取は胸の下~胴回りの補正をしてくれました。

④唯一の欠点

唯一の欠点は、脱いだあと肌に燈芯部分の跡が付いてしまうことです。(縦じわが付きます)

けれども汗で痒くなったりはせず、すぐに消えるので、鏡の前で脱がないようにすれば良いと思います。

⑤その他

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このタグは着用時に肌に当たるので、取ったほうが良いと思います。

 

今日はこれからの季節に活躍する「燈芯あしべ織汗取」をご紹介しました。

購入時は少し高いと躊躇するかもしれませんが、本当に長く着用できるものなので結果的には安いと思います。

購入をためらっている方の参考になれば幸いです。

 

 

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