雨具

雨の日のお出かけに準備するもの

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梅雨の季節でも着物は楽しみたいですね。

今日は雨の日のお出かけに私が準備しているものをまとめておきます。

1.雨ゴート

①一部式コート

すっきり簡単に着られるのが一部式コートです。自分のサイズに合ったものを誂えて持っていると長く使えます。

既製品でもサイズが合えば良いですが、コートから着物の裾が出ないことがポイントです。

着やすいマイサイズの雨ゴート(絹製)

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昔からある一般的な雨ゴートです。着丈や身巾が合っているのでシルエットに無駄がなく、着やすいのが特長です。

紐で丈調節が可能のポリエステル雨ゴート

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△携帯用袋付きのポリエステル雨ゴート
(折り目が目立つので着用前にアイロン掛けが必要です)

 

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長めを購入した場合、紐で結んで調節します。(写真では下の紐)

このコートは黒なので法事に使用していますが、他の色もあります。

ちり除けにも向くポリエステル紗のコート

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手触りが柔らかでチリ除けとしても着用しやすい雨コートです。

 

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娘と共有ですが、娘には着丈が足りないので、ちり除けのみで着用。

こちらで紹介しています。

注意

市販のポリエステル雨コートには携帯用の袋が付いていることが多いです。

持ち運びには便利ですが、袋のまま収納しておくとシワが付いてしまうので、着用しないときはハンガーにかけておくことをおすすめします。

②二部式コート

二部式の利点は丈の調節が可能なことと、上衣のみでも道行コートとして着用できる点です。

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△紬の二部式雨コート

母のお下がりです。道行コート丈が現代より短かった昭和時代は上衣だけで着用することも多く、雨が心配なときだけ裾を持参していました。

 

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△ポリエステルの二部式雨ゴート

おしゃれなコートとはいえませんが、携帯していれば急な雨でも安心な二部式です。

*出先で急に雨にあったら、私はまず二部式の裾を巻いてしまいます。上半身はとりあえず傘でカバーできますが、裾の泥ハネ汚れは手入れが大変だからです。ですから夏のお出かけなど、とりあえず二部式の裾だけ持参することがあります。
(昔は、着物の裾をまくり襦袢を見せて歩く人も多かったようですが、現代ではちょっと無理ですよね……)

③大雨向き・小雨向き

雨も降り方によってはコートを選ぶ必要があります。

大雨には撥水性の高い雨コート

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△パーテックスの雨コート

暴風雨で普通の雨コートでは滲みてしまいそうなときに着用します。

機能性が高く、着物が雨に濡れないようにいろいろ工夫されています。

パーテックス雨コートについての記事はこちら

これは10年ほど前に誂えたものですが、今はこちらから既製品が購入できるようです。

https://www.chiso.jp/products/detail/1735

小雨ならおしゃれ度が高い紗の雨コート

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△絹の紗の雨コート

単衣~夏物の上に着ています。

シルクなので通気性があり、暑苦しさがありません。撥水加工されていますが大雨には向きません。

 

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△ポリエステル紗のコート(前述1-①のコート)

透け感があり春先のちり除けとしても愛用していますが、大雨には向きません。

*なお、雨コートの外出先での上手な着方についてはこちらの記事で取り上げています。

 

2.草履

①おすすめは全部白のタイプ

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私のおすすめは雨カバー付きの草履で、台と巻きが白っぽいものです。

理由は大抵の場所で履き替えることなくそのままでいられるからです。

 

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△雨コートを着ているとき

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△コートを脱いだとき

透明なカバーが目立たず、普通の白い草履を履いているように見えます。

この日は付下げを着用。雨コートを着るときは着物の裾を端折るので長めに着付けても大丈夫です。

ホテルの結婚式や格式のある集まりなどは履き替えが必要ですが、カバーが目立たないので劇場やレストランなどは違和感がありません。

同じものではありませんが、似たものはこちら


これに対して黒のウレタン底の雨草履はカジュアルな雰囲気になります。

②携帯できる便利な草履カバー

出かけるときは降っていなくても心配な場合はカバーだけ持参します。
おすすめはこちらです。

すぐに装着できることと、軽いことが良い点です。
(ただし革底の草履には使えません。)


レビュー記事はこちら

③風情を楽しむなら雨下駄

今どきは珍しくなりましたが、雨を楽しみたい方には雨下駄は如何でしょうか。

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△雨下駄

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△横から見る

*つま先カバー(爪皮)のゴムは実際履く時は「後ろの歯」に掛けます。収納時は伸びないように前に掛けておきます。
*爪皮は消耗品なので、古くなったら買い替えます。また、コートの色柄に合わせて付け替える楽しみもあります。

雨下駄の長所と短所

長所

  • 下駄は高さがあるので、多少の水溜まりでも安心
  • 泥ハネが少ない
  • 軽い

短所

  • 外出先で履き替える必要がある場合、荷物が多くなる
  • 下駄に慣れていないと歩きにくく感じる

若い頃は雨の日の観劇に履き替え用の草履を持って出かけることは当たり前で少しも苦にならなかったのですが、この頃は身軽さ第一で雨下駄の出番はほとんどなくなりました。

 

3.その他、あると便利なもの

①撥水足袋

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撥水性のある足袋カバーです。

 

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水を弾いています。

雨の日には必ず履いています。足袋の替えを持参することがなくなりました。

防寒用にも使用しています。

②クリップ

着物の裾をたくし上げるときに必要です。

以前は腰紐を使っていましたが、クリップだと簡単で着物にシワも付きません。

 

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このように2個所で裾を留めてからコートを着ます。

私のおすすめは小さいクリップです。

③撥水風呂敷

水をはじく撥水風呂敷を一枚持っていると安心です。

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△撥水風呂敷 ながれ

 

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衿元を濡らさないようにスカーフとしても使えます。

同柄はないようですが、撥水風呂敷「ながれ」はこちらから

 

このほか、手ぬぐいやミニタオル、エコバッグ(脱いだコートを入れるのにも)なども忘れずに持ちましょう。

今日は私が雨の外出に準備するものをご紹介しました。

もちろんこれが正解というわけではないので、自分なりの方法で雨の日のお出かけを楽しんでください。

 

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