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クリスマスに琉球絣の着物で「志村ふくみ100歳記念」特別展へ (大倉集古館への近道も紹介します)

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クリスマスに大倉集古館で開催されている「志村ふくみ展」を訪れました。絣の着物ですが、クリスマスのコーディネートを少しだけ楽しみました。

1.大倉集古館特別展「志村ふくみ100歳記念」

①100歳記念回顧展

志村ふくみは紬織りの人間国宝で随筆家でもあります。

2024年9月に満百歳になりました。今回の特別展では、染織家としての最初の作品~100歳を目前にした2023年の作品まで、着物や屏風、曼荼羅(タペストリー)、新作能の装束などが展示されていました。

 

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△展示会のチラシ

②印象に残った作品

若紫

(2007年・「源氏物語と和歌シリーズ」より)

紫根(しこん)と茜で染めた糸で織られたもので、薄い紫の段ぼかしの中にピンク色が取り合わされた着物でした。

幼さを茜で、高貴な血筋は紫で表現しているのでしょうか。

また他の作品と違って袂が長く(一尺六寸ほど?)いかにも少女が着るにふさわしい寸法で、光源氏の寵愛を受けた幼い「若紫」がそこにたたずんでいるかのような可憐な着物でした。

そして不思議なことに紬の着物ながら平安時代の十二単衣を思わせる雅やかなツヤを感じました。

秋霞

(1958年・作者の染織家としての原点となった代表作)

見れば見るほど引き込まれるような紬の力強さと味わいを感じることができる着物でした。

展示解説によれば、ふくみが織り上げて衣桁に掛けたとき、ふくみを染織の道に導いた母が「あんたはこれ以上の着物を生涯織れへんよ。この着物にはあんたの力の限りがこもっているから」と言ったそうです。

母・豊(とよ)の鑑識眼はすごいと思いました。

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△秋霞(展示会のチラシより)

野の果てⅡ

(2023年・100歳を目前にした昨年の作品)

99歳の女性が若き日を回想して作り上げた着物です。

生身の女性が袖を通すことは憚(はばか)られるような清らかさと気高さを私は感じました。

 

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△野の果てⅡ(展示会のチラシより)

紬の着物や布は、写真や解説だけではその魅力が伝わらないので、ぜひ肉眼で見ることをおすすめします。

 

2.絣の着物でもクリスマス気分

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12月25日。この日の東京は快晴でした。

①琉球絣の紬

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母が殊の外大切にしていた琉球絣を着用しました。染織家の故・田島隆夫の作品と思われる着物です。

 

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藍地の格子文ですが、格子部分に明るさを感じます。

 

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地機織り独特の柔らかな風合いと、玉繭が使われている為か光沢感があります。

この着物に関しては、こちらでも取り上げています。

②疋田絞りの帯

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疋田絞りの無地の帯を合わせました。これは作り帯になっています。

塩瀬羽二重の名古屋帯と同じようなカジュアル使いですが、絞りということで気温が低い12月~3月に着用するようにしています。

③その他

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道明の段染めの帯締めにブローチを付け、ささやかにクリスマスを演出してみました。
縮緬の帯揚げとビーズの根付もグリーン系に。

 

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バッグ類もクリスマスカラーにしました。
(ホテルオークラのロビーにて)

 

3.(耳寄り情報?)大倉集古館への近道

最近見つけた大倉集古館への近道をご紹介します。

大倉集古館の最寄り駅は

  • 東京メトロ日比谷線 神谷町駅
  • 東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅
  • 東京メトロ南北線 六本木一丁目駅

となっています。

以前当ブログでも神谷町駅からの徒歩ルートをご紹介しましたが、
その時は駅を出てから……

 

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△神谷町駅4b出口

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坂道をひたすら上る行き方でした。
(これは当時の写真で、現在は少し違っています)

今回は2020年に完成した「神谷町トラストタワー」を使う行き方です。

①神谷町駅4番出口

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4a・4b出口方面の改札を出たら左です。

②メトロシティ神谷町から東京ワールドゲート方面へ

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メトロシティ神谷町の中へ

 

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東京ワールドゲート方面へ右折します。

 

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地下通路を通り

 

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さらに直進して突き当りのエスカレーターに向かいます。

 

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△エスカレーター下

人工のグリーンですが、通路の雰囲気は良いです。

 

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エスカレーターを上がると

 

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神谷町トラストタワーが見えます。

このビルの中にはホテル「東京エディション虎ノ門」(31~36階)が入っています。

③神谷町トラストタワーのエスカレーターを使って

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神谷町トラストタワーに入ってすぐのエスカレーターを上がります。

 

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前進して

 

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ウッドデッキの廊下を進みます。

 

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△廊下の窓からの景色

 

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廊下が終わると散策路に出ます。

④水辺テラス、散策路

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ホテル「東京エディション虎ノ門」の庭としての役割もあるのでしょうか、散策路には人工の小川が流れ、橋も掛かっています。

 

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細い道を進むと、ホテルオークラが見えてきました。

⑤大倉集古館へ

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通りに出ると

 

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左側に「菊池寛実記念 智美術館」*が見えます。

*菊池寛実記念 智美術館(きくちかんじつきねん ともびじゅつかん)…… 現代陶芸のコレクター菊池智が、実業家であった父・菊池寛実のゆかりの地に2003年に創設した現代陶芸の美術館。

 

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右前方に見えるのが大倉集古館です。

 

大きな時間の短縮というわけではありませんが、エスカレーターを駆使して癒やしの散策路を歩きながら行けるので、今までよりも楽にたどり着くことができます。

東京メトロ日比谷線 神谷町駅から大倉集古館にお出かけになるときは、ぜひお試しください。

 

 

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