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布製喪服用草履のレビュー

投稿日:2019年3月30日 更新日:

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先日、喪服用の黒草履を初めてインターネットで購入してみましたのでご紹介します。

1.履かないと傷む草履

皆さんは「久しぶりに取り出した草履が傷んでいて履けなくなっていた!」という経験はありませんか?

草履は材質に関わらず、履かずにしまったままにしておくと傷んできます。

①革の場合

革は硬くなりヒビが入ったり、鼻緒の色が足袋に付いたりします。

②布の場合

きものの余り布などで草履を作った場合、絹は履くことの摩擦で傷むだけでなく、収納している間に布が弱ってきます。

布をコーティングして作ると、布は擦れませんが、表面は劣化してきます。

③合成皮革の場合

合成皮革は経年劣化がはっきりしていて、徐々にではなく、突然傷みが表れます。

加水分解*です。

*加水分解……使用されているポリウレタンなどが水分と結びついてバラバラになってしまうことです。

もちろん良い保存状態を保てば劣化を遅らせることは出来ますが、どんな素材のものでも、常に使用していないと「出してみたらびっくり!」の状態になることがあるのです。

 

2.布製の黒草履

私にとって三足目の黒草履は初めて布製にしました。

①不祝儀は布製?

最近「革の草履は殺生を連想させるものとして、不祝儀用には避ける」という説を聞きました。

その説によれば、喪服用草履は合成皮革か布製が良いということらしいです。

しかし、合成皮革の歴史は浅いし革草履にしても昔からあったものではありません。

着物の常識自体が流行に左右されてきたものなので、布でも革でも、材質はあまりこだわらないほうが良いと思っています。

②届く

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注文したのは日曜の夕方で、火曜の午前中に届きました。

 

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撮影する前に開けてしまったのですが、箱の外側は包装紙で丁寧に包まれ、外側はしっかりしたビニール包装でした。

草履はそれぞれ不織布の袋に入っています。

 

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△袋

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レデイース黒喪式婦人用草履 布地 Mサイズ 3枚重ね日本製」という商品です。

価格は6,480円でした。

 

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<商品説明>

草履(Mサイズ)
長さ:約 23cm 高さ:約 5cm
足のサイズ22.5~23.5cmに対応します。

 

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商品説明には素材に関して記されていませんでしたが、布は化繊だと思われます。

横うねのある平織りで、リボンでよく見る「グログラン」という種類かと思います。

 

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△裏側

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△かかと部分

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△前つぼ部分

きつそうな感じはありません

③注意書き

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箱の中に注意書きが入っていました。

要点をまとめると

  • 最初から深く足を入れると痛くなるので、突っかける感じで履いてください。そのうち鼻緒が馴染みます
  • 路面によってはすべるので注意
  • 保管の際、乾燥剤は入れないでください

の3点でした。

 

3.お店に聞く

今回購入したストアは、名古屋市にある株式会社丸文商店の「和装履物やまと」です。

取り扱いの注意などに関して、「和装履物やまと」の正村さんに電話でお話を伺いました。

Q1 素材は何ですか?

生地はポリエステル、底は合成皮革です。

Q2 履いたあとのお手入れは?

汚れたら軽くブラシを当てたり布で拭いてください。

同包の袋に収納しても良いです。

ただし乾燥剤は入れないでください。化学変化を起こして不具合が起こることがあります。

Q3 布製の良い点は?

合皮は劣化するため、布の方が長持ちします。

Q4 撥水スプレーをかけても大丈夫ですか?

かけても良いですが、そういう方はあまりいません。

雨の場合は草履カバーを使用してください。

という回答をいただきました。

 

4.使用する

①履いてみる

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色喪服着用の際に履きました。寒い日だったので、足袋の上に足袋カバーを履いています。

 

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はじめは少しきつい感じがありましたが、そのうちに気にならなくなりました。

ただし、裏が本天(ビロード)の鼻緒に比べると硬さはあります。

②使用後

底を乾かしたあとは、乾いた布でホコリを払い、底はティッシュで汚れを落としました。
(草履の手入れと保管については以下の記事で紹介しています。)

 

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箱の中に割り箸を置いて

 

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草履を浮かせるようにします。

 

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通気性を考えて、入っていた不織布の袋にはしまわないことにします。

 

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草履はそのまま箱に入れ、上から袋をホコリよけとして掛けました。

本当はこのままが良いのですが、重ねて収納せざるを得ないので、箱の蓋をしました。

 

今日はポリエステル+合成皮革の黒草履を紹介しました。

低価格ですが、履き心地や見た目などは許容範囲内だったと思います。

喪の草履は出先で脱ぐこともあるので、常にきれいな物を履くためにはこの程度のもので十分ではないかと思いました。

今流行の大きな小判型ではないので、脱いだ時も上品です。

「喪服の草履を久しぶりに履いたら途中で底が外れてしまった」という話もよく聞くので、定期的に新しいものに交換することが必要だと思いました。

 

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