雨模様の日は何を履けばよいか迷いますね。今日は普通の草履に近いタイプの雨草履をレビューします。
1.今まで使用していた雨草履
① ウレタン底・右近下駄タイプ
ウレタンの底が右近下駄のようカットされていて歩きやすいですが、カジュアルな感じがします。
② ウレタン底・厚底タイプ
厚底(かかと5.5cm)なので濡れた地面を歩くのには適していますが、少し重いです。
③ ウレタン底の問題点
使用時、上から見るだけならきれいな草履ですが、横や後ろからみると、黒いウレタンは目立ちます。よそゆきの薄い色のきものを着た時などは、草履の巻(側面)部分が黒いのは合わない気がするのです。
そこで、草履の表(足をのせる面)と巻が同じ素材のものを探してみました。
2.おしゃれ感のある雨草履
① 到着
注文の翌日届きました。
箱が傷まないように包装されていました。
Amazonから購入し、9800円(税込・送料無料)でした。
色は商品名の通り全部で5色ありましたが、白を選びました。他は黒、紫、ピンク、緑ですが、いずれも白い鼻緒でおしゃれな感じでした。
② よく見る
雨避けの透明カバーです。
巻(側面)は普通の草履と同じように見えます。
裏側はグリップ底の滑り止めが全面についています。
かかとは少し高くなっています。
商品説明によると、
メイン素材: 合成皮革
長さ:約24.5㎝ かかと高約5.2㎝ 幅:約8.0㎝
とのこと。
フリーサイズですが、いつも履いている草履より少し大きい印象です。
③ 特徴
・丈長
以前の雨草履と形は同じですが…
比べると1cm長いのがわかります。草履はふつう少しかかとが出るのが良いとされますが、雨草履の場合はおさまるほうが安心です。
・カバーが大きい
少しわかりにくいですが、右のカバーは高さがあります。
以前はカバー付き雨草履を長時間履いていると、つま先が時々カバーに当たって鬱陶しいことがありました。これだけ高さがあればゆったりしていて大丈夫だと思います。
リンク:カラフル 雨草履 つま先カバー付 フリーサイズ 日本製
3.試し履き
① 履いてみる
晴れた日でしたが、試し履きをしました。雨ゴートは着ずに、前回の記事(2017.4.30)でご紹介した訪問着に合わせています。
というのも、この日(観世能楽堂開場記念公演)がもし雨だったらと思い、購入した草履だからです。
若い頃は雨の日には雨下駄を履き、会場入口で持参した草履に履き替えることがごく当たり前で、何の疑問も持たなかったのですが、今は荷物が増えるだけで気が重くなります。
ですから、能楽堂で長時間過ごしても違和感の無い雨草履がほしいと思いました。(幸い良いお天気でしたので、必要はありませんでしたが…)
後ろからは雨草履だとはわかりません。
普通の草履と比べてみると…
上から見るとこのような感じです。
雨の日はきものの裾をはしょって*雨ゴートを着て出かけ、目的地に着いてコートを脱ぐ時裾を下ろします。長めに着た柔らか物のきものでお辞儀をすると、この位まで足元が隠れることになります。
雨ゴートを着る場合、裾は短くなります。
*きものの裾を端折る(はしょる)…以前は腰紐を使用していましたが、きものクリップのほうが簡単でしっかり留まることがわかり、最近はクリップ派です。
後ろから包み込むように端折って帯にはさんだ部分をクリップで留めます。
リンク:着付用 ハンディクリップ
② 履き心地
雨草履を履いて歩いてみました。
鼻緒は合成皮革なので、本天(ビロード)の鼻緒のような柔らかな履き心地ではありませんが、問題なく履けました。
クッション性もあり、厚底のわりには履いていて重い感じはありません。(片足268g)
今回の草履は、きものの雰囲気をそこなうことなく使用できる雨草履だと思いました。雨でも、ちょっとお洒落をして出かけるときには重宝しそうです。