コーディネート/着方

お宮参りと祝い着 ~衣装レンタル体験記・当日までの準備と着用方法を解説~

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前回に続きお宮参りの話題です。

赤ちゃんに掛ける祝い着をレンタルしたところ、着物もサービスも良かったので、当日までの準備や着用方法も含め、ご紹介します。

1.お宮参りの祝い着とは

①赤ちゃんの正装

お宮参りは生後約1ヶ月目に赤ちゃんと神社にお参りして誕生の報告と感謝をし、成長の祈願をするものです。

昔は赤ちゃんにおろし立てのきもの<白の内着(うちぎ)>を着せ、その上に晴れ着を掛けて参拝しました。その晴れ着を<祝い着>といい、初着、掛け着、お掛けなどとも言います。

男女の色や模様ははっきり分けられていて、男の子の祝い着には家紋をつけます。(レンタルは付けない場合もあります)

 

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△男の子の祝い着

紺や黒地に兜や鷹、龍、宝船、松、軍配などの模様が描かれたものが多いです。

 

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△女の子の祝い着

赤や朱、ピンクの地に束ね熨斗、手毬、鈴、花車などが描かれたものが多いです。

上記の写真は両方とも生後3ヶ月でのお宮参りです。誕生月によっては生後1ヶ月でなく、陽気の良い季節に行う場合があります。

②白の内着(うちぎ)

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△白の綸子(りんず)の内着

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△内着の上に着るちゃんちゃんこ(でんち、被布とも)

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△着物にちゃんちゃんこを着せた写真

ちゃんちゃんこは真綿入りです。息子と娘のお宮参りでは、着物とちゃんちゃんこを両方着せたのでモコモコ、ツルツルして布団を抱いているようでした。

そしてこの上に襦袢と着物が重なった祝い着を掛けるのです。

昔は赤ちゃんを大げさなくらい大切にくるんでお詣りしたのだと思います。

③あとでも着られる

祝い着は女の子の場合、部分的に直して3歳の七五三に着せることができます。

 

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肩揚げや腰揚げをし、袖口を縫い止めたり、袂(たもと)に丸みを付けたりしてリメイクされています。

 

2.祝い着(男の子用)をレンタルで

①希望の条件に合うものを探す

着物のレンタルは初めてなので少し不安でしたが、以下の2つの希望を満たすものを探しました。

正絹のもの

着用は10月半ばで気温が高い可能性もあり、ポリエステルは蒸れて暑いと思いました。

家紋を入れる

家紋がないと寂しい気がしました。

希望のものはすぐに見つかり、鷹の模様で無難な紺色を選びました。(商品リンクは「家紋指定なし」ですが、2万2千円で家紋を指定出来るものを選びました。※記事執筆時点で欠品)

注文したのはお宮参りの3週間前でした。

②確認の電話が入る

インターネットで申し込みましたが、後日確認の電話が入りました。

お宮参りの予定日の確認と、こちらの都合のよい日に合わせて届く日と回収日が決まりました。

また、お宮参りの日程が変更された場合は、相談すれば対応してくれるということでした。

③届く

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着用予定の6日前に届きました。

返却するときは、またこのダンボールに収納します。

 

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きもの・帽子・よだれかけ・お守り袋・熨斗(のし)扇子がセットになっています。

 

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着物の前は模様が少ないです。

 

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後ろ側。こちらがメインで、鷹と宝船、宝尽くしの模様です。

④回収

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お宮参りの翌々日、元通りに梱包しました。

お宮参りの4日後、宅配業者が取りに来ました。

大人が着用した着物の片付けなどが終わってからの回収だったので、日程にゆとりがありました。

約10日間のレンタルでした。

 

3.当日までの準備

①下に着せるものを決める

前述のように、昔は白羽二重や綸子のきものを下に着せましたが、現代は何を着ても良いようです。

白い着物の代わりに白のベビードレスにしたり、ふつうの色物のカバーオールでも良いと思います。

②きもののしつけを取る

紐と身頃の打ち合わせの部分が糸で留められていたので外しました。(説明書も添えられていました。)

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△紐のしつけ

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△身頃のしつけ

③ハンガーに掛ける

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開けたときは裾に畳みじわが付いていたのでハンガーに掛けました。

 

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当日にはシワが取れていました。

④前日にたたんで風呂敷で包む

たたむときは、すぐに掛けられるように準備します。

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紐を二枚合わせて内側から袖に入れます。

 

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紐を袖口から出します。

 

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このようになります。

 

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当日掛ける時にはお守り袋などを紐に通しますが、

 

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持っていくときは着物はたたんで風呂敷で包み、

お守り袋と帽子、よだれかけは別の小風呂敷に包みました。(一緒にしまうと着物を広げた時に落ちやすいためです)

 

4.祝い着の着せ方

①赤ちゃんを抱く

頭の位置は左右どちらでも抱きやすい方にして、赤ちゃんが横になるように抱きます。

②帽子とよだれかけ

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帽子をかぶせ、よだれかけをしました。

帽子は付けない場合もありますが、日差しが強いときはあると安心です。

③祝い着を掛ける

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前から包むように祝い着を掛け、紐を後ろに回します。

④後ろで結ぶ

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肩の後ろで紐を2本一緒に結びました。紐にはお守り袋を通してあります。

⑤よだれかけを出す

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よだれかけを着物の外側に出します。

あまり上手くはできませんでしたが、これでお宮参りスタイルの完成です。

 

5.レンタル祝い着の感想

良かった点

  • 着物は重みのある絹で、良いものだと思った。
  • 配送と回収のサービスが良かった。
  • レンタルの期間が長くて楽だった。

残念だった点

  • 帽子(大黒帽)は着用しにくく、材質もポリエステルなので使用せず、手持ちの木綿の帽子をかぶせた。
  • 熨斗扇子は古びていたので付けるのをやめた。

付属品には不満がありましたが、着物に関しては良かったと思います。

リンク

今回レンタルした衣装は以下ですが、記事初出時点で欠品中です。貸衣装はクリーニングのため在庫切れの期間が長くなることがあるため、早めに注文することをオススメします。

※商品リンクは「家紋指定なし」ですが、2万2千円で家紋を指定出来るものを選びました。(記事執筆時点で欠品)

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