今日は雨用の草履カバーを取り上げます。昨今の厚底カジュアル草履にも対応する便利なカバーです。
1.雨の日の足元
雨の日に外出する時は、着物を雨から守ることだけでなく、足元を濡らさないようにする対策も重要です。
①濡らすと大変
雨で足元が濡れると、次のようなトラブルが起きる場合があります。
- 足袋が濡れる→きものの裾が濡れる→きものが縮んだりシミになる
- 革の草履が濡れる→革底の切れ込み(鼻緒交換のための)から水が入る→鼻緒が傷んだり表の皮がダメージを受ける→履けなくなることも
②従来の対策
一般的な雨対策は以下の通りです。
雨下駄を履く
つま先カバー付き草履を履く
はつき草履カバーを装着する
以上の対策については以下の記事で紹介しています。
雨下駄やカバー付き草履は場合によっては出先で履き替える必要があります。
それに対してはつき草履カバーは出先で外すことができ、また携帯できて不意の雨には便利です。
しかし、従来の草履用サイズのため、いまどきの厚底草履には向きません。
そこで購入したのが雨用つま掛け「美人のつま先」です。
2.雨用つま掛け「美人のつま先」
①革底ではない草履に
この商品は草履の大きさを気にせずに使えますが、ウレタンやゴム底の草履に装着するものです。
革底の草履には使えません。
② 届く
楽天市場から注文して3日後に届きました。送料込で約4,500円でした。
持ち手付きケースに入っています。
中身が入った状態で91gです。
見た目は少し大きめのポーチですが、軽いので携帯するのには問題なさそうです。
取り出しました。
片足分33gです。
ケースはファスナー開閉式で、取り出しやすいです。
3.カレンブロッソカフェ草履に雨用草履カバーを装着する
厚底で晴雨兼用草履として愛用者の多いカレンブロッソのカフェ草履に装着してみます。(この草履については以下の記事で紹介しています)
①カバーの左右を離す
②カバーを鼻緒に通す
開いたカバーの左側は幅が広くなっています。それを鼻緒の下から通します。
右側を通します。
③カバーの左右を合わせる
左右のカバーを中心でピッタリ合わせます。
出来上がり
足を入れる時はスムーズでした。
4.その他の草履に雨用草履カバーを装着する
①厚底のウレタン草履に
底がウレタンの厚底草履に装着しました。(この草履については以下の記事で紹介しています)
サイズはちょうど良く、問題なく使えそうです。
②ほかのウレタン草履に
底が濡れても大丈夫な草履であれば、どんなタイプのものでもこのようにつま掛けを付けて雨の日に使用できそうです。
5.使用した感想
①安定感がある
実際に雨の日に使用しましたが、カバーがずれることはなく、安定感もありました。
足でしっかり固定されている感じです。
②装着が簡単
つま掛けタイプは鼻緒にはさむだけなので、外出先でも簡単に装着できそうです。
③携帯できる
少しかさばりますが軽いので、お天気が心配なときは携帯すると安心です。
④雨の日以外でも役立つ
「美人のつま先」は雨以外の用途にも使えるようです。(説明書より)
<防汚>
人混みの中で足袋が汚れないためのカバーとして
<防寒>
寒さから足の指先を守るカバーとして
今日は、携帯にも便利なつま掛けタイプのカバーをご紹介しました。
雨用に購入したものですが、このカバーで足の冷えが楽になるかもしれませんし、足元を気にせずに満員電車に乗れるかもしれません。
これから使用するのが楽しみになりました。