今日はリバーシブルの帯と矢の字結びを使った、4通りの結び方をご紹介します。浴衣や着物の柄にあわせて工夫することで、1本の帯を4倍楽しむことが出来ます!
リンク:浴衣の帯結び一覧
はじめに:両面を使う
2018.7.8の記事でご紹介した矢の字結びは、帯の表側だけを見せる結び方でした。それも良いのですが、夏のイベントに着る浴衣では、帯でも遊んでみたらどうでしょう?
リバーシブル帯の両面を使うと、違う表情が楽しめます。
前回ご紹介した(2018.7.29)リバーシブルの帯は、きものに合わせて結び方を少し替えました。
これらは、帯を結ぶ際、タレを全部引き抜かずに残す締め方です。
次に結び方をご紹介しますが、
- 今まで画像解説した結び方同様、前で結んで最後に後ろに回します。
- 撮影の都合上きものクリップを使用していますが、実際にはなくても結べます
パターン1:帯の裏側でお太鼓を作る
お太鼓を帯の裏側で作り、後ろ姿のアクセントにします。
①胴に二巻き
△手先はたて半分折り。長さは40~50cmくらい取り、(帯の厚みや体格によって変わります)
胴に二回巻きます。
ひと巻き目でいったん締めてから、ふた巻きします。
②引き抜かずに結ぶ
△タレの中ほどを持って、下からくぐらせる
(帯の裏側が見えるようになります)
△タレは全部引き抜かず、きもののおはしょりラインを目安に残す
(この長さはお好みで加減してください)
<違うポイント>
)
以前の矢の字結び(7.8の記事)は、タレを残さず全部引き抜いていました。
③お太鼓を作る
△一度キュッと締め、タレを下ろしたら、お太鼓になる部分の上辺をまっすぐにしておく(丸印の部分)
④手先を入れる
帯締めや帯板を使用する場合は(2018.7.8)の4を参考にしてください。
パターン1’:もう一つの組み合わせ
タレだけが表、あとはすべて裏側になります。
この結び方だと、帯の前とタレだけが表の柄になり、後ろ姿はすっきりした感じです
パターン2:帯の表側でお太鼓を作る
これは結ぶ時に一手間かかりますが、慣れれば簡単です。
①胴に二巻き
②タレをねじりながら結ぶ
③お太鼓を作る
タレだけが裏になっています。
パターン2’:もう一つの組み合わせ
手先も裏を見せるようにすると、また少し印象が変わりました。
おわりに:リバーシブル帯を楽しむ
今日ご紹介した矢の字結びは、リバーシブルの帯なら4通りに楽しめるものです。浴衣や着物の柄にあわせて工夫すれば、一本の帯でもちょっと得した気分になれますね。
無地で表と裏が色違いの半幅帯も、全体の色のバランスが良ければ、両面を使って素敵な着こなしができると思います。