浴衣の季節になりました。今日は簡単なトートバッグをご紹介します。
1.浴衣には可愛いバッグが必要?
学生の娘は毎年夏が来ると浴衣を着て出掛けていますが、その時に持つバッグにはいつも困っているようです。
子供の頃から使っているバッグは次のようなものでした。
①巾着型
②カゴ付き
③その他
どれも可愛いのですが小さくて収納力がありません。親に手を引かれて歩いている時は良いですが、一人の外出ではサブバッグが必要になってしまいます。
又、巾着型など開け閉めに手間がかかるものは使いにくいようで、ほとんどの物をサブバッグにいれて巾着はお飾りで持つだけ…というようなこともありました。
たくさん入りそうな大きい竹かごバッグの購入も考えましたが、オフシーズンの置き場所に悩みそう…。
そこで先日次のようなバッグを購入してみました。
2.和柄ランチトートバッグ
きものの布でできたトートバッグです。
特徴をあげてみます。
①素材
アンティーク着物*を使用しているので、お土産物店に並んでいるような化繊ではなく、質感が良いです。
*アンティーク着物…といっても戦前の古い物ではなく、昭和中期以降と思われます。
②形
「ランチトートバッグ」というように底はお弁当が入るようにマチがたっぷり作られています。
③大きさ
縦幅…20cm
上部横幅…31cm
下部横幅…17.5cm
マチ…13cm
④裏地
綿麻デニム(綿80%麻20%)です。ふつうのデニムより薄く、手触りが良いです。
ポケットが1つ付いています。
④留め具がない
内側にマグネットなどの留め具はありません。
この点は注意が必要かもしれません。
⑤しまう時
このように折り畳むことができ収納に場所をとりません。
- リンク:和柄ランチトートバッグ 「着物ランチバッグ 【梅桃】」
私が買ったものは、恐らくメリンス(ウール)が使われている物でした。 - リンク:和柄ランチトートバッグ 「着物ランチバッグ 【青薄葉】」
こちらは、絹100%の着物からつくられていると思われます。
3.収納力
浴衣で外出する際必要と思われるものがこのトートバッグには余裕で収まりました。
- 財布…写真は二つ折りのもの。
浴衣姿には小さい財布が合いますが、長い財布でも入ります。 - ハンカチ
- ハンドタオル
- 手拭い
- ティッシュ
- 化粧ポーチ
- 扇子
- 晴雨兼用傘
- 携帯電話
- ペットボトル
- レジ袋
4.持ってみる
娘に持たせてみました。
バッグの形から、”ちょっと近所へ買い物に”という感じですが、持ちやすいので気に入ったとのことでした。
娘は浴衣ですが、私は絽のきものです。バッグの柄とイメージが似たきものがあったので合わせてみました。
5.袂(たもと)の利用とその他必需品
ここでは浴衣に限らず、きものを着る時の工夫を少し……
①たもとの利用
私はいつも左の袂にティッシュを3枚小さく畳んで入れています。取り出しても手のひらに入ってしまうサイズは目立たないし、すぐに使えて便利です。
3枚あればたいていは間に合います。ポケットティッシュは別にバッグに入れておきます。
右の袂にはハンカチです。大きくても薄手なら袂がふくらみません。
このように、袂をポケットとして利用すれば、荷物が減って楽になります。茶道でお点前をする時は袖が目立つので控えたほうがよいですが、それ以外はだいたい大丈夫だと思っています。
★注意
※ このブログをご覧の方には必要ないと思いますが……
袂からハンカチなどを取り出す時は、そっと袖の振りから手を入れて出して下さいね。
以前、初めて娘の袂にハンカチを入れてあげた時、娘が「出す時はこうするの?」と袖口(手首のところ)から手をいれようとして、驚いたことがありました。
②必需品のウェットティッシュ
3でご紹介した写真にはありませんが、私は外出時には必ずウェットティッシュを持っていきます。
食事の時だけでなく、気付いた時に手をきれいにしておきます。
手荒れに注意したいので、除菌タイプではなく、低刺激のやさしいものがよいと思います。
リンク:和光堂 おしぼり ウエッティー
外出中、きものや帯を触る回数は意外に多いもの。特に夏は手に汗をかくので、皮脂で着物を汚さないようにするためです。(帯締めなどの小物や布製のバッグも手で汚す危険があります)
ウェットティッシュはこのような小さいビニール袋に入れて持参します。
使用済みティッシュで他のものを濡らさないように、使い終わったらこの袋に入れます。
③安全ピンやクリップ・絆創膏
かさばらないのでいつも持っています。クリップは雨の時に上にからげた裾をとめるのに便利ですが、コートを持ってもクリップは忘れやすいので常に入れてあります。
絆創膏は、きものとは関係なく普段から持っていると便利ですね。素足に下駄を履く時は必要になるかもしれません。
このように小さなポーチに入れておきます。(常備薬も一緒です)
この夏も浴衣姿の若い人たちに街で会えるのが楽しみです。その人たちの中からきもの好きが増えることを祈りつつ……