お勉強 羽織・コート

「羽織」を考える5 ~羽織の畳み方~

投稿日:2015年2月14日 更新日:

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前回に引き続き、羽織について考えたいと思います。

5回目の今回は、羽織の畳み方について、
画像を交えながら解説していきます。

 

1.羽織各部の名称と特徴

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羽織の特徴的な部分は5つあります。

①マチ(襠):前身頃と後身頃をつなぐ部分

上の写真では見にくいのですが

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この部分です。
縦長の台形のかたちをしています。

きものや道行きコートにはありません。
羽織は衿が下まであるので、
この部分があることで立体的になり着やすくなるのです。

ただし、室内で防寒着として着る羽織「茶羽織」にはこのマチはありません。

 

②乳(ち):羽織紐を通す輪

③羽裏:羽織の裏地

お洒落な布地を着けて楽しむ部分でもあります。

④返し:裾から羽裏までの折り返し部分

 

⑤前下がり:脇から衿に向かって下がっている部分

つまり、後身頃の丈が短いのです。
羽織は着た時に衿を後ろに引くことと、胸の厚みなどで、前が上がってしまいます。
その為、裾線がまっすぐになるように工夫されているのです。

以上のように、羽織には着物とは違う独自の形があります。

 

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又、着る時に衿を外側に折って着るのも独特ですね。

 

2.羽織の畳み方

①衿を左にして広げる

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衿は外側(身頃側;①)に、衿付線からは内側(②)に折る。

②左衿を右衿まで持って来て重ねる

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衿が左右ぴったり重なりました。

③袖付けとマチの中央を持って手前側に重ねる

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マチの中央には元から折り目がついているので、
簡単に重ねることが出来ます。

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これで身頃を畳むことができました。

④左袖を袖付けのところから折り返し身頃の上に重ねる

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⑤畳んだ羽織の上部をそっと持ち上げ、右側の袖を下に折り返す

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この時下の袖が飛び出したりシワにならないように……

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ぴったり重ねる。
下の袖(右袖)はもう見えません。

 

以上です。
この長さのまましまいます。
長い羽織の場合は袖よりも下の部分で折り返します。

 

3.畳む時に羽織紐はどうするか?

「羽織をしまう時は紐をはずします」

というのは理想です。
確かに着る予定がなく、しまっておくだけの羽織の紐は外しておくべきですが、
定期的に着ている羽織の紐は、私は外していません。

その理由は以下の三つです。

  1. 羽織を作った時に一番合う紐を選んで付けているので、外してしまってわからなくなるのが心配
  2. 紐や乳によっては付けにくく外しにくいものがある為、いざ着て出かけようとする時慌てるかもしれない。
  3. 付けたままの収納で今までトラブルはなかった

ただし、外さずにしまう時には注意が必要です!

衿の上に紐が重なって跡がつかないように、紐は衿の内側、羽裏の方に伸ばした状態で畳むようにすることです。

また、飾りのついた紐(*無双紐)は一緒に畳むことは難しいので外した方が良いでしょう。

*無双(むそう)紐……私は持っていないのでご紹介できませんが、玉やビーズ、石などがついた紐のことです。
結ぶ必要がなく、鐶(カン)という金具で羽織に取り付けるものです。

 

 

4.おわりに

この冬は東京も寒さが厳しく、私は防寒着としてずいぶん羽織のお世話になりました。
春、コートがすこし重く感じられる頃になると、羽織は又違う魅力を発揮します。
もうしばらくは羽織のおしゃれが楽しめそうです。

5回に渡って羽織について考えてきました。

お付き合い下さりどうもありがとうございました。



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