「羽織」を考える4 ~羽織紐~


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羽織の紐は着物姿の中央に位置するものなので、
正しく付けて結びたいものです。

今回は、羽織紐のつけかたと、
羽織紐の選び方を考えてみようと思います。

 

 

1.羽織紐の付け方

 

1-1.表裏の無い羽織紐の場合

①紐先端の輪部分を羽織の乳(ち・紐を通す輪のこと)に羽裏側から入れる。

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上が肩。右の衿です。
白い部分が羽裏(羽織の裏地)です。

 

②紐の先についている輪に紐の本体を中ほどから入れていく(ふさからでは通しにくいため)

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③紐全体を通す

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④左側も通して出来上がり。

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1-2.表裏のある羽織紐の場合

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このように表と裏がある紐の場合は……

 

①紐の表側を見ながら乳に入れる

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②通す時は裏側が見えて

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③出来上がり

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2.羽織紐の選び方

羽織紐に正しい選び方があるのでしょうか?

特に決まりごとはなく、その時の感覚で自由に選べば良いと思います。
私の場合、既に付いていればそのまま着ますし、
選ぶとしても羽織の色や雰囲気に合っていれば良しとします。

もちろん帯・帯揚げ・帯締めとのコーディネートを考え、
羽織紐を目立たせる着こなしも素敵ですが、毎回それでは疲れます。

現代ではお洒落着・遊び着である羽織ですから、自由に考えれば良く、
たとえば帯揚げや帯締めと色の系統が違ってもおかしくはないと思います。
(むしろ違う方が自然な着こなしかもしれません)

 

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羽織紐は細く短い控えめな存在ですが、よく見ると精巧で美しく、
時には大胆にその存在を主張する、なんとも不思議な魅力を持った脇役なのです。

 


この記事に対するコメント

2 Comments on "「羽織」を考える4 ~羽織紐~"

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みやこどり

羽織、着物姿をいかようにも変化させるアイテムなのですね。
とりあえず帯つきで出ない、という着用目的ではなく、華やぎを加えたり、落ち着かせたり。
昭和のお母さんたちは、薄い明るめの無地に黒っぽい羽織が定番でしたね。それ以外をあまり考えたことがありませんでした。
そして、目もあやな、この色とりどりの羽織紐。拝見するだけで幸せな気分になります。
古~い、しわしわに畳まれている羽織を、少し生き返らせてみたくなりました。