「コーディネート」カテゴリーアーカイブ

古いきものを着る時に注意する3つのこと

 

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◇はじめに◇

~昭和20年代の御召縮緬を着てみました~

前回ご紹介した御召縮緬(おめしちりめん・普通はお召しといわれる)は、
大正から昭和30年代にかけて流行した絹織物です。

通常の縮緬よりコシがあり丈夫な為、
おしゃれ着として大変着やすいきものだそうです。

大正時代に女学生の間で流行した矢羽根模様(矢絣)のきものも、
お召しが多かったようです。

この紅葉模様のきものは母が20代から30代(昭和20~30年代)に着用していたものです。
私が生まれる前によく着ていたようで、私には着ている母の記憶がありません。

けれども一枚だけ写真が残っていました。

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綿薩摩その2 ~白色~

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前回に引き続き綿薩摩のご紹介です。

今回は白い綿薩摩です。

以前母にすすめられて着た袷の白薩摩。
久しぶりに着てみました。

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白といってもブルーグレーの亀甲絣が入っているため、全体はグレーがかっています。
柄は松に山と雲。
松が目立つ為か、綿素材らしからぬ格調を漂わせています。

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綿薩摩その1 ~藍色~

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今から8年前、
観劇に行く時の着物を決めかねていた私に、
母がすすめてくれたものがあります。

「これはさつま。木綿でとても着やすいのよ」
と言って出してくれたのは袷の白っぽいきものでした。

当時はそれがどういうものかよくわからず、
「木綿の袷?普段着にしては白っぽいし八掛けもお洒落なグレー……。
何だか不思議なきものだわ」と思いました。

着てみたところ、木綿なのにしっとりしたヌメリや艶があり、
柔らかいので絹のきものを着ている感じでした。

この不思議な「さつま」、母が亡くなってから調べてみると
「綿薩摩」といわれる木綿の織物のことでした。
大島紬とほぼ同じ技法で織られているそうです。(大島紬と同じ織機を使っている)

そしてすごく細い綿の糸を織るのには高度な技が必要とされ、
一反織り上げるのに半年もかかることがわかりました。

きもの好きな人にとっては、着心地の点で大変魅力的な物だということです。
母も年齢と共に着心地を追求していたようです。

今日はまず、藍の綿薩摩をご紹介しましょう。

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