きものの着こなし、季節感を高める3つのポイント


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季節感は着物にとって非常に重要です。
みなさんはどの様に季節感を出していますか?

私が気に入っているのは、花などの植物柄を使うこと。
植物は季節がハッキリしていて、
コーディネートが非常に楽しく、かつカンタンだからです。

今回は、そんな植物柄を使った上で、
さらに季節感を高める方法を、3つのポイントからご紹介します。

 

 

着こなしポイント1 「季節を先取り」

着物や帯の柄と、着る季節を揃えるのは当然なのですが、
できれば半歩先くらい、季節を先取りするとお洒落です。

たとえば盛夏の季節、半歩先の初秋の柄を使う、といった具合です。

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帯に使われているのは桔梗。
暑い季節用の帯ですが、秋の桔梗が少し涼しさを感じさせてくれますね。

 

 

着こなしポイント2「素材感を揃える」

ここで言う「揃える」には、二つの意味があります。
それは、「季節と揃える」と、
「帯と着物を揃える」です。

季節と素材感を揃える

基本的には、
夏はザックリ、サラサラとした素材/織りのものを、
冬は艶や重みのある素材/織りのもの
を使います。

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先ほどの例では、帯には透け感の強い羅織り(らおり)の帯を使い、
着物は麻の越後上布(えちごじょうふ)です。

着物は40年前、帯は50年くらい前のものです。
帯は少し色あせてきていますが、
ネップ感が強調され、さらに涼しさを誘います。

帯と着物の素材感を揃える

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写真では分かりづらいかも知れませんが、
いずれもざらざらとした、ザックリとした質感の織り方をしています。
こうすることで、全体に統一感を生むことが出来ます。

また、ここで言う素材感とは質感のことですが、
モチーフ(柄)を揃えることで、さらに統一感を生むことが出来ます。

※ 帯留めは鼈甲のブローチを流用しています……。

 

着こなしポイント3「色を拾う」

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これもわかりにくい写真で恐縮です……。
着物そのものは黄色ですが、
実は、藍色の糸を使った織り柄になっています。

そして、帯も藍色ですから、
帯の色を、着物の織り柄で拾っている、というわけです。

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藍色と黄色を遠目で見るとあわさって緑色になりますが、
その緑色を、草履からも拾っています。

少し色を拾うだけで、
完全に同系色を使わなくても、統一感が生まれ、
着こなしをもっとお洒落にすることが出来ますよ。

 

 

まとめ

季節感を高める着こなしのポイント

  1. 季節を先取りする
  2. 素材感を揃える(季節と揃える、帯と着物を揃える)
  3. 色を拾う

かならずしも、全て満たす必要は無く、
1つでも当てはまれば、グッと良くなります。
皆さんも是非、挑戦してみてください♪

 

 

番外編:季節指定の無い「バラ」柄

じつは、季節指定の無い植物がいくつかあります。
代表格が、「バラ」です。

バラそのものは、春から初夏が花の盛りですよね。
しかし、もともと西洋から入ってきた花のため、
和服に使う場合、季節を問わないというルールがある
のです。

名詞を丁寧化するときにつける「お」が、
外来語につかない国語のルールとなんだか似てますね(^^;

 

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写真は白地にバラを意匠化した(ろ)の着物。
絽、絽織りとは、
縦糸と横糸を絡ませて涼しさを出すことが出来るからみ織りの一種です。

 

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裾の部分。

 

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帯は白バラをモチーフにした絽綴れ(ろつづれ)。
綴れ織りとは、かなり古いタイプの平織りの一種で、
こちらもザックリとした夏用の生地です。

着物も帯も、50年近く前のものです……。

 

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髪留めは白鼈甲(しろべっこう)。
こちらもバラをモチーフにした、ピンタイプのバレッタです。

こちらの着こなしの場合は、
上でご紹介した2番の「素材感を揃える」に注力した例です。

着物と帯を同じ絽織りにしたうえで、
同じモチーフのバラを着物と帯とブローチに使用しました。
1点集中ですが、とても統一感が生まれました。

 

皆さんも是非挑戦してみてください。
それでは。

 

 


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