平野の「着物ブラシ」レビュー


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今日はブラシのご紹介です。

 

1 平野の「着物ブラシ」とは

_MG_5453豚毛の毛先を使用した、きもの専用のブラシ(3,780円)です。
密度はあらめで毛先はふわりとしています。
金箔や刺繍を施したものなど、どんな着物でも使用可能とのことです。

 

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柄の部分にも「和装用」と明記されています。

 

2 着物ブラシの使い方

先日、都内デパートでブラシ専門店平野の展示即売会があり、
お店の髙橋さんにブラシの使い方を伺いました。

  1. まず、ブラシをかける前、きものを脱いだらハンガーに吊るし、半日から1日おきます
  2. きものの湿気が取れたら以下の順でブラシをかけます
    1. 衿、肩、袖、身頃……と布目に沿ってかけていく
    2. 裾は横方向に丁寧にかける
    3. 裾は裏側も横方向に
    4. 裾の縫い目にもかける(縫い目から虫が入ることがあるとのこと)

 

<ブラシをかける時の注意>

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手首のスナップをきかせて、こすらないように「払う」こと。
”払い飛ばす”感覚だそうです。

 

3 使ってみた感想

着物には目に見える汚れがついているわけでも無く、
見た目では、ブラシをかけた前後で違いはありません。

また、洋服のように起毛素材が多いわけでもありませんから、
「生地の毛並みを整える効果」も期待できません。

しかし、使うと使わないとで、
着物の「長持ち」に大きな差が出ると考えています。

屋外は土埃や排気ガスであふれており、着物にそれらが付着します。
特に、アルカリ性の微粒子は、絹を傷めることが多いのです。
また、虫喰いの虫も、外から持ち込まれる物ですよね?

そこで、保管前にそれらを払うことで、
長期的な美しさを保つことが出来ると考えています。

平野の着物ブラシは軽くてとてもつかいやすく、
着物を傷めずにブラッシングするには、
このブラシが一番だと思いました。

 

4 きものブラシの歴史

ブラシの平野では、70年前から着物ブラシを製造しているとのこと。
日本人に洋服が定着し、洋服用ブラシが普及すると、
着物用ブラシの需要も出てきたそうです。

それまでは手拭い、
または別珍(綿ビロード)の布などを使っていたようです。
(以上は当日説明してくださった髙橋さんの談)

そういえば母も、
約10センチ四方の別珍の袋に綿を入れて布団にしたもので、
ホコリ落としをしていました。

 

 

5 ブラシいろいろ

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一般的な洋服用ブラシは絹のきものには不向きですが、
使用できるものがあります。

 

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写真右の「手植え水雷型」ブラシ(19,440円)。
上質の馬の尾毛を使用していて、カシミヤ、毛皮、
絹のきものに使える万能ブラシです。

 

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ただ、ご覧のように左のきものブラシよりひとまわり大きく、毛の密度も高い為重いです。
我が家では紳士服用として使用しています。(上部フックはこちらで付けたもの)
きものと洋服の共用は避けたいので、やはり軽い「きものブラシ」が良いと思います。

 

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これはきものとは無関係ですが、
平野のお風呂掃除用ブラシ(1,080円)です。
毛足が長くすみずみまで届くので、汚れが良く落ちます。

もとはペンキ刷毛や工業用ブラシ専門だった平野ブラシ。
掃除用ブラシはお手の物というわけですね。

 

5おわりに

もうすぐ新年。初詣にきもので行く方も多いはず。
そんな時、きものは意外にホコリにさらされます。

それからホテルのフカフカ絨毯にも要注意!
歩くだけで結構ホコリがきものに付くそうです。

これからの季節、きものブラシの出番は増えそうですね。

 

リンク:
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